2020年エグゼクティブの「意思決定」についての調査

<主な調査結果>
- 最後に自分だけで意思決定するエグゼクティブは24%、他人に相談するのは75%
- エグゼクティブの71%は「意思決定には理屈を超えた何かがある」と感じ、69%は占いを信じない
- 全役職において困難な意思決定の相談相手は、社内外関係者に次いで「配偶者」
- 意思決定を「占い師に相談した」と回答したのは経営者のみ
ビジネスの様々なシーンにおいて、難しい意思決定を迫られるエグゼクティブは、決断が困難な場面において何を頼りに、またどんな方法で意思決定しているのか、このたびリサーチいたしました。
◾️「今まで決断が困難な場面に直面したことがある」と回答したエグゼクティブは97%であり、そのうち「他人に相談した」と答えた割合は75%という結果になりました。一方で決断が困難な場面において「自分で解決した」と回答したエグゼクティブは24%であり、難しい局面において、エグゼクティブが自分だけで解決しているケースが少なくありませんでした。
◾️「あなたは意思決定において『合理的と考えている』かそれとも『理屈を超えた何かがある』と考えていますか?」という質問に対して、70.5%は「意思決定には理屈を超えた何かがある」と回答しました。重大な決定の裏には、理屈では説明ができない何かがあると考えているエグゼクティブが多いようです。一方で「占いを信じますか?」という質問に対して「はい」と答えたエグゼクティブは30.8%で、7割以上の方は占いを信じないという結果になりました。
◾️「最後に相談したのは誰ですか?」という質問に対して、課長クラス、部長クラス、幹部・役員クラス、経営者のいずれの役職においても「社内の関係者」が1位、「社外の関係者」が2位でした。そして全役職において3番目に相談している人は「配偶者」であり、意思決定を最後に相談するのは、夫や妻であるケースが少なくないことが分かりました。
◾️重要な意思決定場面において、「他人に相談した」と回答した経営者のうち4%は「占い師に相談した」と回答しました。また経営者は、エグゼクティブの全役職の中で、難しい意思決定について仕事関係者以外に相談している割合が一番多いという結果になりました。
経営者JP総研所長(経営者JP 代表取締役)井上和幸のコメント
コロナ禍で足元から先行きまで不透明度を増している今、経営者・幹部各位はどのように意思決定をされていらっしゃるのかについて伺ってみました。
意思決定の際には4分の3の方々が、何がしか他人に相談をしていることが明らかに。その相談先の過半数以上が社内外の仕事上の関係者ですね。経営者や幹部各位が行う意思決定は、やはり仕事上のものが多いため、身内の家族や友人に相談するよりも仕事上の関係者に相談することになっているのでしょう。
その中で、部長クラスの方は配偶者比率が20.5%と他の役職者よりも高く、経営者は「占い師」が入ってくることは興味深いです。「意思決定には理屈を超えた何かがある」と思っている経営者・幹部各位は71%。理屈を超えた重要な意思決定を行う際、あなたが頼る先は、誰でしょうか?
- 1
- 2