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調査・研究

エグゼクティブのボス(上司)の理想と現実に関する意識調査

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理想のボス像は稲盛和夫氏。
現実も「変革者型」リーダーシップが最も多い39.4%!

ボスの悩みは「孤独」と「責任の重さ」

 
 
エグゼクティブ向けの転職・キャリア支援サービスを展開する株式会社 経営者JP(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長・CEO 井上和幸)は、管理職以上のエグゼクティブに対して「ボスの理想と現実」に関する調査をいたしました。当社とお付き合いのあるエグゼクティブの男女約 7,000 名(有効回答数 94 名)を対象に、理想のボスの姿や、ご自身のリーダーシップタイプ、嫌いなボス像などのリアルな声を伺いました。

【主な調査結果】

■理想のボス像は稲盛和夫氏。「変革者型」リーダーシップのボスが最も多い39.4%!

実在する人物の中で尊敬する人を伺ったところ、最も多かった回答は「過去一緒に働いた社長や上司」でしたが、他にも京セラの創業者でもあり、日本航空の再建を手掛けた稲盛和夫氏の名前もあがりました。まさに変革者型リーダーシップの特徴である、組織の方向性を示し、大胆に組織改編を行ない競争や学習を促すことで組織変革した経営者と言えます。
また、ご自身のリーダーシップスタイルについて伺ったところ、全体では下記のような結果となりました。
「変革者型」 39.4% 「調整者型」 31.9% 「支援者型」 17.0% 「トップダウン型」 7.4%
役職別に見てみると幹部・役員クラス・部長クラスと中間管理職が多く、組織変革に対しての危機意識が高いことが伺えます。

■ ボスの悩みは「孤独」と「責任の重さ」

ボスという立場上、つらかった場面について伺うと「孤独」や「責任の重さ」というキーワードが目立ちました。裁量権をもって自分で決めて行動することができる反面、責任の重さは表裏一体とも言えます。

 



10月16日は「ボスの日」。これはアメリカで始まり部下が上司・経営者を称え、感謝を表すための日です。そこで経営者JP総研では今回、ボス(上司)の理想と現実をテーマに調査を行いました。
まず、ご自身のリーダーシップスタイルについて伺ったところ、「変革者型」との回答が最も多く39.4%。組織の方向性を示し、大胆に組織改編を行ない競争や学習を促すことで組織変革するという特徴があります。続いて「調整者型」が31.9%。これは強調や一体感を促すことで組織を牽引する特徴があります。役職別にみると、経営者は「トップダウン型」が平均より多く14.3%。これは中央集権的に権力で組織を率いる特徴があります。また、課長クラスは「支援者型」が平均より多く28.6%。これは個人を支援してメンバーの能力を引き出す特徴があり、上司を見た反面教師で支援型を意識するリーダーが多いとも読み取れます。
次に理想のボス像について。実在する人物の中で尊敬する人を伺ったところ、最も多かったのは「過去一緒に働いた社長や上司」という回答になりました。続いて多かったのが京セラ創業者の稲盛和夫氏、リクルート創業者の江副浩正氏、パナソニック創業者の松下幸之助氏という結果になりました。また、歴史上の人物や架空人物の中での理想のボスを伺ったところ、ピ―ター・ドラッカー、坂本龍馬、織田信長といった回答が目立ちました。
そもそもボスに必要な要素とはなにか伺ったところ、「ビジョン、ミッションを持つ」が83.0%、「信頼関係の構築」が57.4%、「傾聴する力」が51.1%という結果になりました。またご自身に焦点をあてて、自らが強化したい力はなにか伺ったところ、「学び続けること」が56.4%、「ビジョン、ミッションを持つ」と「組織の統率力」が37.2%という結果になりました。ビジョン、ミッションを持ち方向性を示すことは重要だと感じていてもなかなか実践できずに強化していく必要性を感じるボスが多いことがわかります。
次にご自身のボス像について伺ったところ、部下に対してもフラットに接する「ボスらしくないボス」や「現場目線に立てるボス」、「親しみがあり話しかけやすいボス」などの回答が目立ちました。これからなりたいボス像について伺うとキーワードとして多く出ていたのは「信頼されるボス」や「挑戦し続けるボス」、「影響力のあるボス」などでした。
逆に尊敬できないボスの姿について伺うと、「感情的」や「自己中心的」、「他責」などの声が多くあがりました。
ご自身がボスでよかった場面・つらかった場面についても伺いました。よかった場面で多かった意見が2つあり、まずは「自分で決断して行動できること」、次に「部下が成長し、成果をあげたとき」という回答になりました。一方でつらかった場面は「特にない」という声も目立ちましたが、「責任が重いこと」や「孤独であること」、「部下の成長を感じられない」などボスならではの悩みが明らかになりました。
部下のマネジメントについて具体的な悩みをうかがったところ、「部下のパフォーマンスが向上しない」との回答が39.4%と最も多く、続いて26.6%が「プレイングマネジャーでもあるため業務量が多い」、21.3%が「部下の人事評価が難しい」という結果になりました。
理想のボス像も現実のボスも「変革者型」リーダーシップスタイルが最も多い結果となりました。一方で、ボスに必要な要素としては「支援者型」リーダーの特徴である「ビジョン、ミッションを持つ」、「信頼関係の構築」、「傾聴する力」が上位にあがっていたため、今後は支援者型へのシフトしていく傾向が伺える結果となりました。

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