エグゼクティブの働き方改革、その<理想>と<現実>に関する意識調査
経営者も働き方改革が必要!?
1日、11時間以上働いている経営者が4人に1人。 |
長期休暇取得の理想と現実、経営者は長期休暇をとれない!?
50.0%が理想の長期休暇期間は「11日以上」と回答するも、 |
エグゼクティブ向けの転職・キャリア支援サービスを展開する株式会社 経営者JP(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長・CEO 井上和幸)は、管理職以上のエグゼクティブに対して「働き方改革、その<理想>と<現実>」 の実態を調査いたしました。当社とお付き合いのあるエグゼクティブの男女約 10,000 名(有効回答数 309 名)を対象に、「働き方」や「休み方」など、その理想と現実についてリアルな声を伺いました。
【主な調査結果】
■ 経営者も働き方改革が必要!? 1日、11時間以上働いている経営者が4人に1人。経営者の34.2%が理想の勤務時間は「8時間」と回答、続いて多かったのは19.7% で「6時間」という結果でした。ただ、現実は25.0%が「11時間以上」と回答。組織内の働き方改革を遂行するとともに、経営者の皆様ご自身も改革を行う必要がありそうです。
■経営者は長期休暇が取れない!?
経営者の50.0%が理想の長期休暇期間は「11日以上」と回答するも、理想通り取得できたのは1/3以下のわずか14.5%でした。
昨年の実績で最も多かったのは「3日間」と、長期休暇を取れる仕組みづくりにも課題が見える結果となりました。
■常にグローバルな目線を持つことが重要、経営者の長期休暇は海外視察と海外旅行
長期休暇の過ごし方について伺ったところ、「海外旅行」と回答した経営者が43.4%、「海外視察」との回答が13.2%とほかのレイヤーの方々に比べて高い数値になりました。グローバル進出する企業が増える中で、経営者は特に海外に目を向けている方が多い結果となりました。
■ 部長クラスの働き方、理想と現実とは!?
働き方の理想と現実が最も離れていたのは部長クラス。理想は週4・8時間だが、現実は週5・10時間勤務。近年プレイングマネジャーも増える中で、中間管理職という立場上理想の働き方をできている方は少数という結果になりました。
労働環境の改善は企業のみならず、国全体に関わる課題となっています。政府が掲げる「働き方改革」、各社それぞれ取り組みが増えているものの、エグゼクティブの皆様の実態はどうなのか!?ということで今回の調査が実施されました。理想と現実を比較しながら実態をひも解いてまいります。
まず、労働時間について伺ったところ、理想は「8時間」という回答が全体でみると最も多く35.0%、一方で現実は「10時間」という回答が28.8%と最も多い結果になりました。まだまだ長時間労働をしている人は少なくなく、「11時間以上」との回答は21.7%。役職別に見てみると経営者は25.0%も1日に「11時間以上」働いていることが明らかになりました。
続いて労働日数については理想は「4日間」という回答が最も多く41.4%、一方で現実は「5日間」という回答が57.0%と最も多い結果になりました。「毎日」と回答した人は全体でみると12.6%と少数ですが、役職別に見てみると経営者は23.7%もほかのレイヤーと比べ、とびぬけて多い結果となりました。
通勤時間について、理想は「30分」との回答が45.0%と圧倒的に多かったですが、現実では「60分以上」が35.6%にものぼりました 。テレワークや遠隔での勤務も増える中、通勤に時間を取られている人はまだまだ多いことが明らかになりました。
最後に、週末や長期休暇の時間の使い方やこれからチャレンジしたいことについて伺いました。
週末の過ごし方は「家族との食事」との回答が59.2%、「自宅でゆっくり過ごす」との回答が50.8%と家庭との両立をする人が半数に上りました。家庭との両立こそがビジネスでの成功のカギとなるようです。
長期休暇については、理想の日数は「11日間以上」と回答した方が45.3%、一方で現実は「5日間」という回答が17.2%と最も多い結果になりました。具体的に何を過ごしているか伺ったところ、全体では「国内旅行」という回答が60.6%と最も多く、役職別の特長を見ると、経営者は「海外旅行」が43.4%、「海外視察」が13.2%と全体の数値に比べて高い結果となりました。中小企業でもグローバル進出が活発な昨今、海外への意識が高まっていることが明らかになりました。
働き方改革の推進が予想される今後、「長期休暇でチャレンジしたいことはなんですか」と伺ったところ、
海外に対する志向が強く、「これまで行った事のない国や地域で、体験をしたことのない文化や生活に触れ、物事に対する視野や思考の幅を広げる。」「海外ボランティアに参加したい」「短期でもよいので、語学留学」「世界一周」などが目立ちました。また、「ビジネススクールなどで若い人と一緒に経営についてじっくり学ぶ。」「家族と過ごす」「寺などで、精神を研ぎすませたい」「断食プログラムでボディリフレッシュ」なども挙げられました。