自社の「理念、ビジョン、ミッション」に関する意識調査
エグゼクティブが共感する企業理念、第1位! 伊那食品工業の社是「いい会社をつくりましょう」 |
企業理念の浸透している企業67.6%が直近5年の業績向上! さらに44.6%が新年にスローガンを掲げ、1年のスタートを切っていることが明らかに。 |
エグゼクティブ向けの転職・キャリア支援サービスを展開する株式会社 経営者JP(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長・CEO 井上和幸)は、管理職以上のエグゼクティブが自社の「理念、ビジョン、ミッション」 に対してどのような意識をもっているかを調査するため、当社とお付き合いのあるエグゼクティブの男女約 10,000 名(有効回答数 132 名)を対象に、「企業理念を浸透するために実践している施策」や、「2018年に掲げたスローガン」など、リアルな声を伺いました。
【主な調査結果】
■ エグゼクティブが共感した企業理念第1位は伊那食品工業「いい会社をつくりましょう」「 いい会社 」 は自分たちを含め、すべての人々をハッピーにする、という塚越会長の想いに支持が集まりました。
■企業理念の浸透している企業の67.6%が直近5年の業績向上!
企業理念が浸透している企業は業績も向上している傾向が見えました。もう一つの特長として、新年に「毎年スローガンを掲げている」との回答が44.6%にのぼり、経営トップが1年単位でも方向性を示していることが明らかになりました。
■企業理念の浸透度合いと社内の雰囲気は比例している!「社内の雰囲気は活気がある」 企業は62.2%!
自社の企業理念が「完璧に言える」と回答した方のうち62.2%は「社内の雰囲気は活気がある」と回答。一方で自社の企業理念は「ややあいまい」と回答した方のうち60%は「社内の雰囲気は疲弊している」と回答、「活気がある」との回答は20%に留まりました。
■ 30~100人規模の企業で起こる組織化の壁
自社の企業理念が「完璧に言える」と回答した方の企業規模は上位から
1位:1~30人 35.1% 2位:101~500人 29.7% 3位:31~100人 13.5%
となり、31~100人規模になったとき、著しく企業理念の浸透度が下がるという結果になりました。組織化するうえでは様々な課題が生じますが、トップのメッセージが届きづらくなることも要因の一つであると考えられます。
■企業理念の浸透には「週1回、経営トップからのメッセージ発信」と「社内イベント・全社イベント」が効果的!
自社の企業理念を「完璧に言える」と回答した方の具体的な施策として、50%が「社内イベント・全社イベント」を実施していることが明らかとなり、トップのメッセージ発信の頻度は「週1回以上」が最も効果的なことがわかりました。
今回は自社の「理念、ビジョン、ミッション」をテーマに調査を実施しました。まずは自社の企業理念について、現在掲げているものをどの程度言えるか伺ったところ、55.8%のエグゼクティブが「完璧に言える」、25.6%が「ほぼすべて言えると思う」と回答。一方で12.8%は「概ね言えるはず」、3.8%が「ややあいまい」と回答しました。
ここからは自社の企業理念を「完璧に言える」と回答した企業についての特長を掘り下げてまいります。まずは業績について。企業理念が浸透している企業のうち67.6%が直近5年の業績が「向上している」と回答しました。さらに44.6%が新年のスローガンを毎年掲げ、1年のスタートを切っています。社員が一丸となることにより企業自体の成長にも大きな影響を与えると言えます。また、社内の雰囲気についても「活気がある」との回答が62.2%と高い結果となりました。従業員数規模の特長を見てみると上から「1~30人」、「 101~500人」、「31~100人」となり、 「31~100人」規模になったときに組織化するうえでの課題が生じる傾向にあります。トップのメッセージが届きづらくなることも一つの要因と考えられます。
では、具体的に企業理念を浸透させるために効果的な施策はなにか伺ってみたところ、50%もの企業が実践しているのが「社内イベント・全社イベント」でした。続いて「社内報の作成」が36.5%、朝礼での唱和が29.7%という結果になりました。また、トップが実際にメッセージを発信する頻度は「週に1回」が最も効果的で、続いて「1ヵ月に1回」、「四半期に1回」となり、適切な頻度・タイミングで発信することが効果的だということが明らかになりました。
共感できる企業理念について伺ったところ、最も支持を得たのが伊那食品工業の社是「いい会社をつくりましょう」。 「いい会社」 は自分たちを含め、すべての人々をハッピーにする、という塚越会長の想いに支持が集まった結果となりました。その他には、Googleの「すべての情報を整理し検索できるようにする」、リッツカールトンの「紳士淑女をおもてなしする私たちもまた紳士淑女です」との回答も目立ちました。