新型コロナウイルスの影響による「働き方」や「マネジメント」の変化に関する意識調査

【主な調査結果】
■新型コロナの影響でマネジメントの仕方に「変化あり」71.2%「変化あり」と回答した方に、その内容を伺うと「業務指示を詳細に行うようになった」「意思疎通に手間をかけるようになった」などコミュニ ケーションに関する声が多く寄せられました。
■マネジメントの3大課題は「コミュニケーション不足」「モチベーションコントロール」「健康・メンタル管理」
変化とともに課題を感じている方も多く、ここでも最も多かったのは「コミュニケーション不足」でした。そのほか同様に多く寄せられたのが 「モチベーションコントロール」と「健康・メンタル管理」について。対面の機会が減ることでの影響が出ています。
■経営者がアフターコロナも継続的に進めたいことは 「社内会議のオンライン化」「在宅勤務」
一方で、元に戻したいことは「対面での打ち合わせ」「会食」
オンラインミーティングが広がる中、元に戻したいことで最も多かったのが「対面の打ち合わせ」でした。「オンラインだと非言語情報がつか みづらく、熱が伝わらないので本質的な議論が難しい」、「全社間の連帯感が弱くなった」など、便利な一方でオンラインでのデメリットも多く あがり、打ち合わせは対面でのコミュニケーションを望む方が多い結果となりました。
新型コロナウイルスは、「働き方」や「マネジメント」にどのような影響を与えたのか、皆様にリアルな声を伺いました。
まず、ご自身の働き方に変化があったか伺うと、94.5%が「変化があった」と回答しました。具体的に各社が新型コロナ対策で取り組まれて いる内容は 「社内外会議のオンライン化」が最も多く95.9% 、続いて87.7% が「会食の中止」、86.3%が 「出張の中止」と感染拡大防止の ために接触を避けるものが多くあがりました。
また、緊急事態宣言があけ、アフターコロナ時代に入っていきますが、今後の働き方・マネジメントの考えを伺うと、「一部は継続し、他はビ フォーコロナに戻したい」との回答が最も多く68.5%、「新型コロナ対応策を、そのまま継続したい」との回答が34.2%という結果になりました。 具体的にアフターコロナにそのまま続けたいことを伺うと「社内外会議のオンライン化」が76.7%、「在宅勤務ヘの切り替え」が72.6%でした。
一方で、アフターコロナに元に戻したいことは「対面での打ち合わせ」が67.1%、「会食の実施」が60.3%という結果になりました。 マネジメントの仕方に変化があったかを伺うと、71.2%が「変化があった」と回答し、その内容を伺うと「業務指示を詳細に行うようになった」 「意思疎通に手間をかけるようになった」などコミュニケーションに関する声が多く寄せられました。
さらに、新型コロナの影響で感じたマネジメントの課題は「コミュニケーション不足」「モチベーションコントロール」「健康・メンタル管理」が最も 多く56.2%という結果になりました。これらの課題に対する解決策として「コミュニケーション量を増やしてフォローする」、「成果や進捗報告を こまめにしてもらうようにした」などの声があがりました。
■経営者JP総研所長(経営者JP 代表取締役)井上和幸のコメント
改めて、今回の新型コロナ禍が私たちの働き方やマネジメントのスタイルを大きく変えた事実が浮き彫りになりました。
「社内外会議のオンライン化」(実施95.9% 、継続希望76.7%)、「在宅勤務ヘの切り替え」(実施84.9%、継続希望72.6%)というリモートワークが一気に進み、定着しようとしています。人がリアルに移動するという頻度は、間違いなく激減したまま新常態となりそうです。
一方では上司の皆さんが「会食の中止」を87.7%が実施したものの、60.3%が今後元に戻したいと考え、「対面での打ち合わせ」についても67.1%が復活を希望されています。その根底には、71.2%がマネジメントの仕方に「変化があった」と回答、「業務指示を詳細に行うようになった」「意思疎通に手間をかけるようになった」。
マネジメントの課題は「コミュニケーション不足」「モチベーションコントロール」が56.2%(、プラス「健康・メンタル管理」が3大課題となっています)であり、今後、ウィズ/アフターコロナにおいては、いかにオンラインとオフラインとを組み合わせて、部下とのコミュニケーションの質と量を確保していくかということが、マネジメントにおける最重要テーマとなることは間違いなさそうです。
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