エグゼクティブに聞く「副業に関する本音!」の意識調査

【主な調査結果】
■スタートアップ企業は、副業を100%認めている
■副業制度化の背景には、社員の成長を望む上司の姿あり!
■6割近くのエグゼクティブは、副業人材の受け入れにも肯定的
コロナ禍の背中押しもあり、ここ最近、副業・兼業が更に一般化しているようですね。この1年で、副業・兼業を行う人は、100万人も増加したという調査も発表されている一方、日本では、多様性のある働き方が進んでいないイメージもあります。さて、実態はどうなのでしょうか? 経営者やエグゼクティブの皆さんは副業や兼業についてどのように思われていらっしゃるのでしょう?今回の経営者JP総研「エグゼクティブウォッチ」では、副業・兼業に関して経営者やエグゼクティブの皆さんの本音について伺ってみました。
まず、「自身が経営する会社、もしくは自身が務める会社の制度として副業を認めていますか? 」と伺ったところ、設立3年未満の企業は副業を100%認めていることが分かりました。続いて、「あなたは現在副業をしていますか?}と伺ったところ、「副業している」「今後、副業する予定である」「検討している・したいと思っている」と回答した人は合わせて56.8%と半数以上が副業に対して意欲的であると言えます。一方で、「副業していない」「今後もする予定はない」と回答した方も約5割を占めており、依然として副業に積極的ではない方もいらっしゃるようです。
「副業をしている部下に対して、どのように思いますか?」と伺ったところ、 「自分のキャリアの可能性を広げてほしい」などポジティブな意見を持つ人が目立ちました。
また、「副業を行う人を、副業人材として受け入れたいですか?」と伺ったところ、21.6%は「既に受け入れている」と回答し、37.3%は「受け入れたい」と回答。このことから、58.9%が、副業人材に対して前向きであることが分かりました。その理由としては、「優秀なスキルの獲得」「ネットワーク構築」などがあげられました。一方で、「本業に身が入らないのではないか」「情報漏洩リスクの心配」など、懸念の声も寄せられています。
■経営者JP総研所長(経営者JP 代表取締役)井上和幸のコメント
副業・複業が言われるようになって久しいですが、では、経営者・エグゼクティブの方々はこれをどうとらえているのか?自分事として、また自分の会社・組織で、どうなのかの本音を伺ってみました。
結果としては、自社が副業を認めているのは54.9%、認めていないが45.1%。全体では認めているが過半数を上回るかたちに。またご自身が副業について、やっている29.4%、予定・検討中・したいが27.4%、していない・するつもりはないが43.2%と、前向き派56.8%:ネガティブ派43.2%で、これも導入率とほぼ同じ割合でポジティブが上回りました。
トレンドとしては、まさに副業OK側に全体の傾向が移りつつあるところなのではないかというデータが興味深いですね。
副業の意味合いについては巷間色々と言われていますが、今回ご協力頂いた経営者・エグゼクティブの皆さんにおいては「向上心がある」「キャリアの幅を広げて」「スキルアップ」「人脈」など、キャリアそのものを拡げる機会としてとらえている姿が見えました。リスク面での懸念も出ていますが、前向きな目的を軸とした副業のあり方が確立されていくとよいですね。ちなみに当社は、「副業」ではなく、「複業」について創業時からポジティブで雇用制度・給与制度にも組み入れられています。
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