エグゼクティブに聞く「コロナ3年目の人脈づくり」の意識調査

エグゼクティブ向けの転職・キャリア支援サービスを展開する株式会社 経営者JP(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長・CEO 井上和幸)は、日ごろお付き合いのあるエグゼクティブ男女約2,000 名(有効回答数 134名)を対象に、コロナ3年目の“エグゼクティブの人脈づくり“に関するリアルな声を伺いました。
【主な調査結果】
■コロナ3年目、オフラインの良さはいまだ根強い
■エグゼクティブの100%は、社外の人脈の必要性を感じている
■経営者はFacebookを活用して人脈を広げている
2021年度も新型コロナウイルスの影響で社外の人と対面で接する機会が限られた一年でした。一方で、2020年よりオンラインのコミュニケーションが浸透し、オンライン商談やオンラインカンファレンスなども増えたことで、新たな手法で出会いの機会を得られるようになってきています。そこで、今回の調査では、エグゼクティブの方を対象に、仕事における新しい出会いが減ったことやコロナ禍における人脈形成など「コロナ3年目の“エグゼクティブの人脈づくり“」についてリアルな声を伺いました。
まず、「この一年を振り返り、初対面の人と会う機会に変化はありましたか?」と質問したところ、「減った」と回答した方が50.7%、「この一年でオンラインとオフライン、どちらの出会いが多かったですか?」という質問に対して、70%以上の方が「オンライン」と回答しました。続いて、「外出自粛により新たな出会いのチャンスに制限がかかったことで、あなたの仕事に支障はありましたか?」と役職別に質問したところ、「あった」と回答した割合は経営者・幹部・役員クラスに多く、「なかった」と回答した割合は、部長・課長の方が高い結果となりました。
「オンラインとオフライン、どちらの方が人脈を作りやすいと感じていますか?」と質問したところ、「オフライン」と回答する方が最も多く、59.7%でした。次いで23.1%の方が、「どちらも変わらない」と回答し、17.2%の方が「オンライン」と回答しました。それぞれ理由について伺うと、「距離感」「効率」など、それぞれのメリット・デメリットが挙げられています。
「仕事をしていて社外の人脈の必要性を感じますか?」と質問したところ、すべての方が「はい」と回答しました。やはり人脈はビジネスを考えるうえで不可欠な要素のようです。また、「人脈づくりの目的を教えてください」と質問したところ、過半数の方がネットワーク形成を目的としていることがわかりました。
さらに、「人脈づくりで最も活用しているSNSはありますか?」と質問したところ、Facebookが最も多く、役職別に見ると、経営者、課長がFacebook、幹部・役員、部長クラスがLinkedinを活用している結果となりました。また、経営者はほかの役職よりもSNSを使用している割合が高く、SNSツールの活用に積極的だと言えます。
経営者JP総研所長(経営者JP 代表取締役)井上和幸のコメント
概ねは想定通りの結果という印象でしたが、この1年で初対面の方とお会いする機会が「増えた」という回答が3割だったのは、意外に多いのだなと感じました。「増えた」という方とオンライン積極活用派が相関しているのだと思われます。経営者・エグゼクティブの皆さんが人脈づくりに活用している2大SNSはFacebookとLinkedIn。全体としては両者共に約3割ですが、経営者はFacebookが6割近くでLinkedInが10%強というのも、実感とも近しく興味深いですね。私自身も経営者の方々とのやりとりではFacebookのメッセンジャーでご連絡をいただくことが非常に多いです。一方で、人脈づくりにSNSは使っていないという回答が3分の1というのも、案外使っていない人も多いのだなという印象です。SNS各社には、ここにちょっとした市場開拓のホワイトスペース、ビジネスチャンスがあるのではないでしょうか。
- 1
- 2