エグゼクティブに聞く、「ドラゴン桜は東大に行けと言うけどホント!?」学歴とキャリアに関する意識調査
エグゼクティブ向けの転職・キャリア支援サービスを展開する株式会社 経営者JP(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長・CEO 井上和幸)は、日ごろお付き合いのあるエグゼクティブ男女約2,000 名(有効回答数 92名)を対象に、東京大学の
イメージや学歴とキャリアについてリアルな声を伺いました。
【主な調査結果】
■東大出身者は全員、「東大に行ってよかった!」と回答
■東大卒・高学歴は、やはり転職や出世に有利!?
■親は必ずしも自分の子供を「東大に行かせたい」と思ってはいない?!
東京大学合格を目指す高校生たちと、伝説の弁護士、桜木健二の奮闘を描いたTBS日曜劇場「ドラゴン桜」が高視聴率です。「東大王」などのテレビ番組も人気があり、いまや過去最高に東大生が注目されているのではないでしょうか。東京
大学は日本の最高峰の大学ですが、皆さんは実際にどんなイメージを持っているのでしょうか。エグゼクティブの方に東
京大学のイメージや学歴とキャリアについてリアルな声を伺いました。
まず、「東大に入ってよかった」と思いますか?との質問に対しては、すべての東大出身者が「はい」と回答、その理由として、あらゆることへの選択肢が増えること、環境・質の高さ、ブランド力を評価する声が多く上がりました。続いて、「できるものなら東大に行きたかった」と思いますか?と伺ったところ、半数近くの方は「はい」と回答、いまだ学歴社会の残る中、東大ブランドの威力はまだまだ絶大のようです。一方で、「いいえ」と回答した方も5割以上を占めており、学歴よりも実力勝負、東大よりも海外名門大を評価する意見が寄せられました。
東大出身者のイメージは「要領が良く、情報の整理が早い」という声が多く、東大卒の同僚・部下と聞いて、良いイメージを持ちますか?」と伺うと、半分以上の方が「はい」と回答、その理由としては、「課題解決力が高く、地頭がよい、のみ込みが早い」などがあげられました。
一方で、もともと東大卒ということで周囲の期待が大きいだけに、失望を感じた人も比較的多くいるようです。
次に、「仕事で結果を残すためには学歴はあったほうが良いと思いますか?」「企業内で出世するためには、高学歴が有利だと思いますか?」「自社の社員を採用するときに学歴は気になりますか?」と伺ったところ、いずれも「はい」が約7割の回答となり、過半数の人が学歴を重視していることがわかりました。日本社会では、東大、高学歴に対する信仰は絶大であり、東大・高学歴出身者には能力だけでなく社会的信用があると感じました。
経営者JP総研所長(経営者JP 代表取締役)井上和幸のコメント
総じて「東大に行くこと・高学歴であることは有利である」という経営者・エグゼクティブの皆さんのご意見となりました。
「出世には高学歴が有利」「自社採用で学歴は気にする」ともに70%前後。これについて、やはり学歴ブランド志向は根強いのかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、なぜそう思われるのかの理由を見てみれば、「課題解決能力」「本質をとらえる目」「のみ込みの早さ」などを持ち合わせている方ということで、見ているのは学歴そのものというよりも東大出身者・高学歴者が「どのようなものを持っているか」から出た結果と拝見しました。(もちろん、ネガティブな印象をお持ちの方もいらっしゃいますが。)
一方で、「子供を東大に入れたいか」について半々という意見となったことも興味深いですね。「ドラゴン桜」では桜木建二がこう言いました。「東大に入るために絶対に必要なこと。それは東大を受けることだよ。受けなきゃ受からない。やらなきゃなにものにもなれない。要ははじめに受けようと思うかどうか。そして勉強するかどうか、この違いだけだ」。親がどうこうではなく、本人が東大に入りたいと思い、そのために必死に勉強する。そのことこそが、社会に出てからも主体性、当事者意識の強い人間を育むことは間違いなさそうです。
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