「『待望のP.F.ドラッカー教授来日!
日本の経営者と話したいと声明』 1959年7月4日の朝日新聞に、そんな記事が掲載された。
7月3日、羽田空港に薄いシャツを着て、
旅行バッグと小さな手持ちカバンを持った一人の男が姿を現した。
そう、その人こそ、ピーター・ドラッカーだ。」(山下淳一郎氏・
著『日本に来たドラッカー初来日編』)
ドラッカーは、今から遡ること57年前に、初来日した。
そこでドラッカーは、当時日本を代表する経営者との懇談会(
1959年7月6日)、大手町産経ホールでの講演(
1959年7月7日、主催・日本事務能率協会/現・
日本経営協会)、三泊四日のセミナー(1959年7月15日~
17日、於:箱根「富士屋ホテル」)
と精力的に日本人経営者に対してメッセージを送った。
その当時の貴重な記録から当時の模様をライブ感溢れるかたちで紹
介した貴重な一冊が刊行された。トップマネジメント・
山下さんが著した『日本に来たドラッカー初来日編』(同友館
http://amzn.to/2gnzMUn)だ。
ドラッカーはその来日時におけるそれぞれのイベントを通じて、「
これからの働き方」「日本の今後」「トップマネジメントとは」「
リーダーの育成」「組織における人間関係について」
ということについて講話、講演を行っている。
その場には、ソニーの盛田昭夫氏、立石電機(オムロン)
の立石一真氏、日本電気の小林宏治氏らがいた。
彼らはこの初来日時のドラッカーとの出逢いを縁に、
その後ドラッカーとの親交を深め、
自社を偉大な企業へと発展させていくことになる。
その模様については、
ぜひ350ページにおよぶ本書にて味わい尽くして頂きたい。(
当コラムでも、今後、内容の一部はご紹介していく予定。)
印象的なエピソードを本書の中からひとつ引用させていただく。
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ドラッカーが来日したこの日、
野田一夫先生はドラッカーと帝国ホテルのロビーで会った。
野田一夫先生が、
「ドラッカー教授!」
と呼びかけた。すると、ドラッカーは、
「私は教授ではない。コンサルタントだ。
アメリカにコンサルタントはたくさんいるが、
トップマネジメントのコンサルタントは私ひとりだけだ。
ピーターと呼んで欲しい、私もあなたをカズオと呼んでいいか。」
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(『日本に来たドラッカー 初来日編』)
ドラッカーが初めて来日した当時の模様。その後、
ドラッカーが日本の企業や社会に与えてきた影響を考えると、
興味深くてならない。
その野田一夫先生と著者・山下さんとの、
一夜限りのスペシャルトークライブが12/15(木)
夜に開催される。
本書では書かれなかった、
書ききれなかったエピソードも飛び出すのではないかと、
いまから楽しみでならない。
https://www.keieisha.jp/seminar/161215/
※野田一夫先生が塾長を務める、経営の父・ドラッカーに学ぶ「経営者のための、トップマネジメント塾」。第1期(https://www.keieisha.jp/seminar/161015/)の次回は第3回、12月17日(土)10:00~17:00、「事業を成功に導く」講義&ワーク+「もしドラ」「もしイノ」岩崎夏海氏の特別講義が行われます。
既に定員でスタートしておりますが、若干名、次回、
第3回からご参加頂けます。(
今期ご参加のラストチャンスとなります!)
第1回・
第2回のプログラムについては補講でフォローアップいたします。
ご興味ある方は、事務局
info@keieisha.jp 中村・藤田宛 までお問合せください。