2021.04.06
VOL.915 全体最適に向けて、全ての人が 成長し、自走できる組織を目指す。
エグゼクティブの条件 Vol.915
~今日から使える実践スキル~
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おはようございます、経営者JPの井上です。
先週末、NIKKEI STYLE連載の最新記事が掲載されております。
■4/2(金)|NIKKEI STYLE連載「次世代リーダーの転職学」
誰があなたを知っているか 転職で重み増す「人脈力」
企業各社が幹部やリーダーに求める資質、感じる魅力は「専
門力資産(経験・知識・スキル)」「人間力資産(資質・人
間性・タイプ)」、そして「人脈力資産」の3つの保有資産。
コロナ禍を受けて「人脈力資産」の重みは一段と増していま
す。どのように活かすべきか、ご紹介してみました。ぜひ、
ご一読ください。
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ご懇意頂いております文藝春秋社さんが、このたび
以下のオンラインカンファレンスを開催されます。
【4月28日(水)】
「文藝春秋リーダーズフォーラム」
星野リゾート社長 星野 佳路さんが語る「経営の流儀」
【4月26日(月)】
「文藝春秋トータルエクスペリエンスカンファレンス」
CAINZ高家社長、青山学院大学 小野教授、大阪大学
大学院 石黒教授登壇
≪「接点」を制する者が「ビジネス」を制す!
豪華な顔ぶれで経営者・幹部各位にご興味ある内容
かと思いますので、ご都合合う方、ぜひご参加くだ
さい!
∵∵∵∵∵∵【本日ご紹介のコンテンツ】∵∵∵∵∵∵∵
▼ 井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」
▼ 私が経営者になった日
キューサイ株式会社 神戸 聡氏
▼ 編集後記
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▼ 井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」
「ジョブ型」の誤解と幻想。
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【日本企業の雇用体系は「メンバーシップ型」から「ジョ
ブ型」へと大きく変化しつつある。「ジョブ型」において
は、その人がどんな仕事をするかが明確に定められており、
それ以外の仕事をすることはない」】
ある、非常に著名なコンサルタントの近著にあった一節で
す。
概ねの「ジョブ型」議論は、この論調と同じでしょう。
いやはや、日本を代表する戦略コンサルタントの方で、こ
のような捉え方ですから、なかなか日本の行く末は暗い
と思わざるを得ません。
僕も長らくエグゼクティブサーチ事業に携わってきて、外
資系企業のクライアントから外部採用に祭しての「ジョブ
ディスクリプション(JD、職務記述書)」を多くお預かり
してきましたが、「その人がどんな仕事をするかが明確に
定められており、それ以外の仕事をすることはない」内容
のJDを見たことがありません。
失礼な表現を顧みずに言えば、概ねのJDは、例えばマーケ
ティングマネジャーのものだったとして、A社とB社、C社
のJDを入れ替えたとしても、ほぼ同じ内容のものがほとん
どです。
要は、それくらい<ざっくりとした>職務定義なのです。
だいたい、外資に入社して、JDに記述されていることだけ
しかやっていなかったら、その人はプロモーション(昇進)
することはないでしょう。
JDが決めているのは、詳細職務ではなく、「ポジション
(ポスト)」です。
日本でいま「ジョブ型」と言われているもののグローバル
でのスタンダードは、「「ポジション(ポスト)型」です。
僕は以前から、「適材適所」ではなく「適所適材」である
と言って来ているのですが、<その人を、どこに>ではな
く、<このポストに対して、適する人は誰か>で組織は
構成され、採用や人事が行われる。また、将来を見越して
育成が行われる訳です。
いま、コンサルが入って、自社内に存在する職務を洗い出
し、その内容を「全て書き出し、定義する」などというこ
とが行われていると、ある方から聞きました。
そんな膨大な手間をかけて、おそらく半年後には大半の職
務がその記述内容に少なからずの赤入れを必要とするでし
ょう。
そのような職務定義書の運用がまともに機能し続けるはず
もありません。
「ジョブ型」の誤解と幻想に、無用なリソースを大きく
割いているとすれば、全く本末転倒です。
まともな頭で、なぜ、欧米企業の採用や配属、昇進昇格
が機能しているのか、考えてみて、欧米型とか日本型と
かの紋切りに囚われず、自社として望ましい「適所適材」
の運用に取り組んで頂きたいと願います。
この辺りのことにつきまして、4/15(木)のオンライン
セミナーで詳細解説を行う予定です。ご質問やお悩みな
ども当日お受けいたしますのでお楽しみにしてください。
■経営者・部門責任者のための、成功する幹部採用 2021年4月15日(木)14:00-15:00@ZOOM
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▼ 私が経営者になった日
キューサイ株式会社 神戸 聡氏
全体最適に向けて、全ての人が 成長し、
自走できる組織を目指す。(Vol.3)
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社長に任命された日=経営者になった日ではありません。
経営者がご自身で「経営者」になったと感じたのは、ど
んな決断、あるいは経験をした時なのか。その瞬間に迫
るのが、本連載「私が経営者になった日」です。
今回は、キューサイ株式会社代表の神戸聡氏に、3回に
わたってお話を伺いました。
(中略)
成長し続ける組織と人を作り続けたい。
キューサイという会社のリーダーとして、神戸氏が目指
していることは何か。
「私が目指していることは、シンプルに言ってしまうと、
『成長し続ける組織と成長し続ける人』を、作り続けると
いうことです。社員たちには『自ら律して、自らの足で立
って、自ら考えて、自ら行動する』、つまり『自律・自立
・自考・自行』せよとよく言っています。自己成長をきち
んとしていて組織としても調和がとれている形だと、どん
な変化があっても対応して、発展をして、自ら動いていく
ことが可能だなと思うのです。あるリーダーが来て、その
人の言う通り引っ張り上げて動かすというよりも、自分た
ちで自走できることが本当に大切です。例えば、すごくパ
ワフルなリーダーが来たら、そのときは実績もあるし、そ
の人の考え方は時代に合っているかもしれない。しかし、
ある一瞬で、世の中の風潮とか、トレンドが切り換わるこ
ともあります。お客様と接している現場の段階から、自ら
考えて自ら走れる、動ける人間がいないと変化に弱くなり、
変化に耐えられるようにはなりません。だから、常日頃か
ら自走できる、自律・自立・自考・自行して、自ら走れる
組織にしていくことが、すごく大切なところだといつも思
っています」
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▼ 編集後記
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おはようございます、編集部の鈴木です。
そろそろ東京の桜もピークを過ぎる頃ですが、
新年度が始まりましたね。
我が子の上のお姉ちゃんが、今年中学生になります。
真新しいブレザーの制服が初々しく、
入学シーズンなんだなぁと感じます。
田舎育ちの私には、娘の可愛い制服姿が羨ましく、
私もあんな制服を着て青春時代を過ごしたかったなぁと
自分の中学生時代を振り返っています。
そんなセリフが出るようになったら、
もうオバサンだなぁと、
しみじみ感じる今日この頃です。
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▼ 今後開催予定のワークショップ・イベント
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▼経営者・部門責任者のための、成功する幹部採用
【4月15日(木)14:00-15:00|
成功する幹部採用の具体的方法をお伝えします。
▼アフターコロナに向けて、経営者ならおさえておきたい
「経営に死活的な3つの力」【後編】
【4月22日(木)18:30-20:00|
社会を変革する大きなイノベーションを起こすために。
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