2022.05.24
VOL.1027 退職者が続出?!止まらない人材流出を食い止める鍵は、組織カルチャーにある
エグゼクティブの条件 Vol.1027
~今日から使える実践スキル~
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おはようございます、経営者JPの井上です。
新規のトークライブ告知が先週から開始しました。
一つは皆さんご自身の上司力UPとミドル・シニアとの
キャリアを考えるテーマ、もう一つは社員のやる気を
取り戻す方法について。
それぞれ、皆さんの実務やキャリアに直結する内容で
お届けいたします。ぜひお楽しみにしてください!
経営者力診断スペシャルトークライブ:
上司力®とミドル・シニアのキャリアを考える
経営者力診断スペシャルトークライブ:
社員のやる気を、こうして取り戻せ!
∵∵∵∵∵∵【本日ご紹介のコンテンツ】∵∵∵∵∵∵∵
▼ 井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」
▼ 戦略HRBPから見た、
人・組織・事業・経営の現在&これから
▼ 編集後記
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▼ 井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」
「週休3日」時代は来るのか?
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最近、「週休3日」に関する導入議論や先行して導入し
ている大手企業のニュースをよく見ます。
1日の所定労働時間をこれまでの週5日の40時間と合わ
せるケース、1日減った分の給与額を減らすケース、
そして週5から週4に営業日を減らすものの給与は変更
しないケース。拝見していると、この3パターン、それ
ぞれありますね。
自社ごとで確認してみましたところ、当社の年間休祝日
は計126日。年間の土日祝日日数119日(2021年)+当
社の夏期・年末年始休暇7日間。
126日365日=34.5%、
休祝日となっています。
「週休3日」だと3日÷7日=42.9%=休祝日156日。当社
が導入するならあと30日、休日を追加するかたちになり
ます。なるほど。
そもそも、「働きすぎ大国、ニッポン」とか「有給取得
率最低」とか言われますが、世界と比べて実態はどうな
のか。
ネットで調べてみたことろ、2018年頃のデータが幾つか
見つかりましたが、それによれば、祝日設定は日本が最
多で17日ほど、他の主要各国はだいたい10日ほど。有給
取得日数はヨーロッパ各国が25〜30日で、日本は15〜20
日程度。米国は少なく10日ほど。
結果として年間の総休暇日数は、日本も欧州各国も138
〜140日で一緒。米国はこれよりも少なく120〜125日程
度のようです。ドイツについては150日で4割が休みとい
う記事もありました。これだとほぼ週休3日ですね。
この10年ほどで、まだまだと言いつつも、日本の有給取
得日数も増えてきていて、祝日は多く、結果としての休
暇日数は既に主要各国と同じということで、休暇日数議
論について、少し見方が変わりました。
もちろん個別にはまだ有給が取れない、取りにくい企業
や、土日祝日も休めないという企業もあるでしょう。
これらの改善努力を促しつつも、総休暇日数の議論は、
少し違う方向に持っていったほうが良いのではないかな
と感じます。
ちなみに当社で言えば、休祝日だけで、ならすと2日働
いて1日休みペース。これに一斉有給取得デーの「ハッ
ピーフライデー」が四半期に1度設定されており、あと
は個別に有給を取得。すでにかなりいい感じにも思うけ
ど…どうなんでしょう?^^
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▼ 戦略HRBPから見た、
人・組織・事業・経営の現在&これから
退職者が続出?!止まらない人材流出を食い止める鍵は、
組織カルチャーにある
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グローバルでも稀少なHRBPの1人として異彩を放つ、
35CoCreation合同会社 CEOの桜庭理奈氏が今伝えたい、
HRテーマの現在&これからについてお届けします。
大量の人材流出を予測する鍵は、「人を蝕む組織文化」
にあり
世界的にも高収益を挙げており、業界のマーケットリー
ダーとしての位置づけを誇っている企業で、業界のカル
チャー(文化)を牽引する力のある500社を、先の記事
の中では「Culture 500」と位置付けています。
これら500社を対象に、
査によると、この期間の退職者の退職理由は、報酬関連
ではないことがはっきりと出てきたのです。
実のところ、報酬を理由に止める退職者数と比較して、
10.4倍もの確率で、「人を蝕む組織風土、カルチャーが
理由」で退職していたというデータがたたき出されてい
ます。
MIT Sloanの調査では、これを「Toxic corporate culture」、
すなわち、「人をダメにすると感じる企業が持つ風土や
雰囲気、カルチャー、振る舞い、常識、倫理観」を包含
したものを意味して、そのように呼んでいます。その他
の、退職理由として挙げられた、仕事の安定性や、イノ
ベーションが起こる職場や、表彰やCOVIDへの対策など、
退職理由とは比較にならないほど、Toxic corporate culture
によって、会社を辞めようと決意するメンバーが増大した
というのは、無視できないデータです。
今現在まさに、人材流出を食い止めるために報酬制度を見
なおすことに着手しつつある、
→続きはこちら
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▼ 編集後記
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お早うございます。編集部の金子です。
日曜日に、浅草三社祭に行ってきました。
新型コロナウイルス対策のため2020年は神輿を担がずに
トラックに載せ、2021年は巡行自体を中止していました。
それが今年は、3年ぶりに3基の本社神輿みこしを境内か
ら担ぎ出す宮出しが行われ、見守る氏子関係者の中には
涙ぐむ人の姿もいたのだとか。
規模を縮小しての開催ということで、コロナ前のような
浅草の街中どこもかしこも賑わっているという状態では
ありませんでしたが、それでも生のお神輿を目の当たり
にしたら、「あぁ、やっと夏が始まったなぁ!」という
気持ちになり、気分がとても高揚しました。
まだまだ、集会等には慎重にならなくてはいけませんが、
それでも、大勢の人が集まるとこれだけ大きな陽のエネ
ルギーが生まれるんだ、ということを久しぶりに、肌で
感じることができました。
今年の夏は、各地で明るい空気が漂いそうな予感がして
います!
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5/17~5/23新着記事
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▼5/18【TERRACEの本棚】
『世代の特徴』をつかむと
メガヒットが生まれる! /
『メガヒットのカギをにぎる!
シン世代マーケティング』
▼5/18【イマ、ココ、注目社長!】
「できっこない」に挑み続ける。
そこに予想もしない未来がある。
▼5/19【ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術】
「企業力格差」はモチベーションに起因する
▼5/19【戦略HRBP】
退職者が続出?!
止まらない人材流出を食い止める鍵は、
組織カルチャーにある
▼5/20【スペシャルトークライブ】
【小杉俊哉氏×井上和幸】
「リーダーシップ1.5(調整型)」から
「3.0(支援型)」「4.0(自律型)」へ
▼5/20【コンサルタントリレーコラム】
将来のキャリアに漠然とした不安感を感じたら…
迷いがなくなる3つのアクション
▼5/23【スペシャルコラムドラッカー再論】
「経営管理者」という、最も希少な経営資源。
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▼ 今後開催予定のワークショップ・イベント
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▼経営者力診断スペシャルトークライブ:
上司力®とミドル・シニアのキャリアを考える
【2022年6月9日(木)18:30~20:00|
前川 孝雄氏に上司力とミドル・シニアのキャリアをテー
マに、これから上司として活躍するためのポイント、ま
た50代からのキャリアの在り方などについて事例を交え
てお伺いします。
▼経営者力診断スペシャルトークライブ:
経営者・リーダーのためのセルフブランディングと
LinkedIn&SNS活用
【2022年6月23日(木)18:30~20:00|
松本 淳氏にこれからの経営者・リーダーはいかにセルフ
ブランディングすべきか、そのためにLinkedInやSNSで
どのように発信すればよいか。採用、転職、営業での実
践的な活用法などについて事例を交えてお伺いします。
▼経営者力診断スペシャルトークライブ:
社員のやる気を、こうして取り戻せ!
【2022年7月21日(木)18:30~20:00|
松岡 保昌氏に「社員のやる気を、こうして取り戻せ!」
をテーマに、経営者や幹部の皆さまが自社・自組織の
メンバーたちが活き活きと働き、自ら動く組織にする
ための取り組みポイントについて事例を交えてお伺い
します。
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