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特集記事・コラム

2018.08.21

VOL.678 オープン型のオフィスほど社員の対話が減る?!

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エグゼクティブの条件 Vol.678
~今日から使える実践スキル~

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おはようございます、経営者JPの井上です。

2015年に出版された『30代最後の転職を成功させる方法』とい
う自著で「70歳まで現役で働く時代が来る」として、その前提
でのミドルやシニアのキャリアについて言及していた関係で、
昨今流行りの「人生100年時代」の40代・50代のキャリアにつ
いてコメントを求められることが多くなりました。

道なき道を行く、という印象もまだ多分にあるのでしょうね。
しかし実際のケースを多く見ていて、しっかり道筋を立てて動
けば、非常に前向きでやりがいのあるキャリアパスは色々と
あるものだと見ています。

その一端についても今週末24日(金)夜のワークショップでご
紹介する予定ですので、ご興味あるエグゼクティブやリーダー
の皆様、またHR関係者の皆様、(残席僅少ですが)、ぜひご来
場ください。参加者の皆様とも色々とディスカッションしてみ
たいと予定しています、お楽しみに!

https://keieishaterrace.jp/seminar/detail/86698669


∵∵∵∵∵∵∵∵【本日ご紹介のコンテンツ】∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵

▼ 井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」

▼ ※最終回!Bizトレンド【経営者JP企画提供】
井上和幸の連載コラム「実践マネジメント心理学」

▼ 編集後記

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▼ 井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」

オープン型のオフィスほど社員の対話が減る?!

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先日の「Newsweek」に、興味深い記事が掲載されていました。

「オープン型のオフィスで社員の対話が消える 対面でのコミ
ュニケーションが活発になるいいアイデアが生まれるとの予想
は期待外れ」
——「ニューズウィーク日本版」8・7号 P64

全米では70%近くにも達するという、執務デスクの間仕切りを
なくし、テーブル型でフリーアドレスなどもメジャーな形式と
なっているオープンオフィス。「協調的でハッピーな企業文化
の育成にも役立つ」とのことであっという間に普及、日本でも
最近は<先進的>と言われる企業ほど多く導入されている印象
がありますね。

ところが、実際に導入した企業からは、このレイアウトは洋の
東西を問わず、社員の不評を買っているのが現実とのこと。プ
ライバシーがない、話し声や視界に入る人の動きで気が散って
仕事に集中できない、仕切りがなくインフルエンザなどの感染
症が普通のデスク型オフィスよりも一気に広がる、等々…。

それでもなお、オープンスペースは「社員同士の対面でのやり
とりが増え、創造的なチームワークが生まれる」という、揺る
ぎない最大のセールスポイントがある。そのはずでした——。

今回の記事はその「最後の砦」をあっさりと砕け散らしてしま
っています。
ハーバード・ビジネススクールのイーサン・バーンスタイン准
教授らの調査によれば、フォーチュン500社に名を連ねる多国
籍企業の中での対象比較をしたところ、

・オープンオフィスでは対面でのやり取りは増えるどころか
約70%減った。
・逆にパソコンやスマホでのやりとりが22~50%増えた。

どういうことかというと、オープンスペースにいる社員たちは、
周囲のノイズを遮断するためにヘッドホンをつけたり、周囲の
目を意識して忙しいふりをする、誰かと話したくても立って話
に行けば周囲に会話が筒抜けになるから、相手が席にいること
を確かめチャットする——。

バーンスタイン准教授らは「オープン方式の採用は逆効果で、
建設的な対話は増えるどころかむしろ減るようだ」とし、コミ
ュニケーションの質の低下が生産性の低下を招くとも指摘して
います。

高いオフィス投資をしてコミュニケーションを阻害し生産性、
創造性を劣化させていれば世話ないですが、まあ、「無料の
社食」などと同様、形から入るとロクなことはないという話の
ひとつでしょうかね、、、。

あとは、フリースペース・フリーアドレスにしたことでのス
ペース省力化、コスト削減効果が、社員コミュニケーション
劣化、創造性・生産性低下の度合いと比較して、せめても消
極的コスト効果がある(コミュニケーション劣化、創造性・
生産性低下度合い<コスト削減効果)ことを願うしかありま
せん。

しかし、やはり絶対値的にコミュニケーション・創造性・生
産性をネガティブにするのは、経営的には致命的問題ですか
ら、早急に「普通のデスクスペース」に戻すべきということ
になるのでしょうか、、、導入されていらっしゃる企業の声
など、ぜひ聞いてみたいです。


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▼ ※最終回!Bizトレンド【経営者JP企画提供】
井上和幸の連載コラム「実践マネジメント心理学」

第60回:これから活躍する上司の条件:「上司4.0」 、
3つの「シゴト」を統合する。

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このコーナーでは、マネジャーの皆様が日々のマネジメント
で役立てて頂ける実践的な心理学の理論と活用法、「科学的
に上手くやる、人・組織の方法論」、をご紹介してまいりま
した。

これまで59回に渡ってお届けしてまいりましたこの連載も今
回の第60回を持ちまして最終回となります。最終回として、
前々回からお届けしてまいりました「これから活躍する上司
の条件」について総括をお届けいたします。

「上司3.0」から「上司4.0」へ。

この連載の第55回(「次の20年のマネジメントを考える
(「個」と「組織」の関係性について考える編 その3)」で
「リーダーシップの発展理論」として「リーダーシップ1.0」
「1.5」「2.0」「3.0」「4.0」をご紹介いたしました。

企業組織が登場・発展してきたこの数世紀の社会経済の中で、
管理型リーダー(「1.0」)からカリスマ型リーダー(「2.0」)、
そしていま、支援型スタイルのリーダー(「3.0」)に注目が
集まり、当社はそこから更にこれから、自己実現型のリーダ
ー(「4.0」)への移行が進んでいくと見ています。

言い換えれば、いま、「俺が俺が」の「上司2.0」ではなく、
現場のメンバー達を主体に立て、彼らを動機付け支援する
「上司3.0」が求められ、また、今後より望ましくは、上司で
ある皆さん自身が自己実現を叶えるスタンスで周囲を巻き込ん
でいく「上司4.0」の時代が到来しつつあるのです。

ぜひ読者の皆さんも、ある面は青臭く、ある面は「公私混同」
で、ご自身の仕事のミッション、ビジョンを掲げ、「ライフワ
ークとしての仕事」に邁進していただけるよう、そのような場
づくり(場の獲得)と業務推進をと願います。
↓続きはこちらからお読みください。
https://biz-trend.jp/article/2018/173/

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▼ 編集後記

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おはようございます、編集部の相馬です。

学生時代は、試験期間になると常に3000字程度のレポートを数個
抱えていました。

社会人になると文章を書く機会は減るかとも思っていたのですが、
入社してみると‥‥そんなことはありませんでした。

先月オープンしました、「KEIEISHA TERRACE」のコンテンツ作成
(「世界の社長から」というコーナーを主に担当しております)や、
KEIEISHA TERRACE内でアップされた記事をSNSでご紹介するなど、
コンスタントに文章を作成している毎日です。

そのお蔭か、この編集後記を書く時間も入社当初より早くなった
気がします。
単純作業だけでなく、こうした頭を働かせる機会に恵まれている
ことに感謝です…!

「KEIEISHA TERRACE」プロの方のコラム、いまご活躍中の経営者
各位のインタビュー等、有意義な記事が盛りだくさんです。
ぜひ一度ご覧いただければと思います!

https://keieishaterrace.jp/
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