2021.03.09
VOL.907 心理的安全性と「象(エレファント)」のおはなし
エグゼクティブの条件 Vol.907
~今日から使える実践スキル~
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おはようございます、経営者JPの井上です。
1都3県では緊急事態宣言が3月21日まで延長されての
2週間が始まりました。オリンピック・パラリンピッ
ク開催がかかったという意味では正念場の感染抑え込
み期間ですね。
個人的には、日本が世界に提案・発信する「DXオリン
ピック」として開催できたらよいなと願っていますが。
一方ではこのウィズコロナ下においても活発化を増し
ている各社採用活動、「KEIEISHA TERRACE」では
皆さまからの人・組織・キャリア等にまつわるお悩み
やご相談を受け付けております。
「TERRACEの質問箱」
自社に関する組織課題やマネジメントに関することで
も、個人としてのキャリアや転職などにまつわること
でも、ご回答申し上げます。
お気軽にお寄せください!
(※内容によりまして、個人や企業を特定できないか
たちで記事でQ&Aをご紹介させていただくことがあり
ます。)
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ご懇意頂いております文藝春秋社さんが、このたび
以下のオンラインカンファレンスを開催されます。
「教養と経営」(3月15日開催)
登壇:
脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所
上級研究員 茂木 健一郎氏
独立研究家、著述家 山口 周氏
作家・元外務省主任分析官 佐藤 優氏、ほか
豪華な顔ぶれで経営者・幹部各位にご興味ある内容
かと思いますので、ご都合合う方、ぜひご参加くだ
さい!
∵∵∵∵∵∵【本日ご紹介のコンテンツ】∵∵∵∵∵∵∵
▼ 井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」
▼ 戦略HRBPから見た、
人・組織・事業・経営の現在&これから
▼ 編集後記
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▼ 井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」
「視野が広い・狭い」とは?
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皆さんも日頃のマネジメントで部下に対してなど、
「もっと視野を広くもって考えなさい」とアドバイ
スや指摘をされていらっしゃるかと思います。
その時々に具体的な期待値や要望があって「視野を
広く」とおっしゃられていると思うのですが、そも
そも「視野が広い・狭い」とはどのようなことを指
しているか。
ここに伝える側の想いや思惑と、受け手側の理解や
捉え方の認識のずれなども起こりやすいと感じてい
ます。
「視野の広さ・狭さ」には、どうも2種類あるのでは
ないかと。
ひとつは、時間軸的にも空間軸的にも、<目の前の
こと・短期的な部分しかみていない>か、<先々ま
でを想定・イメージし、範囲的にも広く関係しそう
な世界全体を見渡しているか>の差です。
もうひとつは、<未来に向かう時間軸・空間軸>を
見ているのか、<過去を振り返る時間軸・空間軸>
を見ているか。いずれかだけしか見ていないか、未
来と過去と両方を見渡しているか、の違いです。
前者のほうが一般的にはよく起こり、経営者や上司
の皆さんが部下に対して指摘していることだと思い
ます。それもどれくらいのスコープを期待するかに
ついて、実は同じように要望しているかにみえて、
経営トップと役員・部長層の皆さん、マネジャー層
の皆さんとの間でも結構、差があったりします。
この場合大事なのは、「もっと先々を見通して」の
「先々」とは具体的にどれくらい先かを明示するこ
と。1週間先なのか1ヵ月先なのか、半年先なのか、
数年先まで見ろといっているのか。
後者については考えるべきベクトルの向きが逆だっ
たりしますので、「過去の経験や実績(、失敗)を
踏まえて考えろ」なのか、「(過去には囚われず)
未来を予測し考えろ」なのか、はっきりさせる必要
があります。
いずれにしても、案外、「もっと視野を広げて考え
てみなさい」で、トップや上司の皆さんからすれば
部下の視界を拡げてあげているやにみえつつ、その
広がりがどれくらいのサイズ感であるのか、また、
どの方面に視界を拡げたらよいよとおっしゃってい
るのかをしっかり明示しませんと、相手からすると
「やってるのに」「これ以上なにをしろというのか」
ということになりかねませんので、要注意なのです。
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▼戦略HRBPから見た、
人・組織・事業・経営の現在&これから
心理的安全性と「象(エレファント)」
のおはなし
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グローバルでも稀少なHRBPの1人として異彩を放つ、
GEヘルスケア・ジャパンのHRビジネス・パートナー
桜庭理奈氏が今伝えたい、HRテーマの現在&これから
についてお届けします。
(中略)
その時、閉鎖する可能性のある事業部のGMが、ふと
口を開きました。彼はこういったのです:
「Look, I know there is a ‘Big Elephant’ in the room,
and let’s talk about it.」
(ねえ皆さん、この部屋の中に‘大きな象’がいること
に気付いていますよね。それについて話しましょう)
エ、エレファント?象のこと?と目が点になりまし
た。慌てて周りを見回しましたが、当然のことなが
ら、そのミーティングルームには、象はいませんで
した。
「There is a Big Elephant in the room.」というのは、
英語の比喩表現で、その場で空気感としてそこにあ
ることが分かっていて、本当は誰もが感じているの
に、見ないようにして存在自体を無視しようとする
トピックがあるときに、使う表現であると、その時
わたしは初めて知りました。
先の閉鎖される事業部のGMが、部屋の中にいると
皆分かっている「象」の存在を言語化したことで、
空気がさらに緊張感を増すどころか、逆にスーッ
と澄んでいき、参加者が顔を上げて安堵の表情さえ
見せていました。そのあとは何が起こったかという
と、参加者皆の本音が溢れるように出てきました。
永年勤続し貢献してくれた仲間への想い、市場にお
ける強固なフットプリントがある事業を閉鎖するこ
とで、他の事業への影響を懸念する声、今回の閉鎖
が本当に自分たちが正しいと感じていることなのか、
本社に言われたから実行に移そうとしているだけで
はないのか、等、一気に建設的で実直な議論や意見
交換が進みました。
→続きはこちら
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▼ 編集後記
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おはようございます、編集部の内藤です。
東京都は、緊急事態宣言も2週間延長となり、中々
状況の変わらぬ世の中ではございますが、みなさま
いかがお過ごしでしょうか?
私は、先週からお部屋の大掃除をはじめました^^
いまだ実家暮らしなので、将来、一人暮らしするこ
とも考えつつ、部屋にあるすべてのものを一目見、
不要なものはすべて捨てたいと思い、はじめました!
掘り起こせば掘り起こすほど、昔懐かし、大学受験
時の塾のノートや、緑ペン(赤シートで消えるもの)、
クルトガ(芯がとがり続けるシャーペン ご存じで
すか?笑)、中学の時に大好きだった、嵐の初回限
定盤のCD・DVD、雑誌の切り紙、そして、高校の
時に大好きだった、GIANTSの坂本のユニフォーム
・タオル・カレンダー・写真集・・
しまいには少女漫画や卒業文集、制服まで・・・
既に7つのごみ袋を生み出したこの大掃除ですが、
いまだ終わりも見えず、足の踏み場もどんどんなく
なり・・笑
この大掃除はいつ終わるのかと途方に暮れています、
笑
ただ、確実に物は減っているので、このまま減らし
続け、ドライフラワーなどを飾る、お洒落なおへや
にするのが目標です^^
次回の編集後記まで・・乞うご期待ください!笑
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▼ 今後開催予定のワークショップ・イベント
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▼30代転職の「天国と地獄」~その転職、ちょっと待って ! ? ~
【2月18日(木)18:30-19:15|zoomで無料開催】
30代リーダー各位のキャリア戦略を考える!
▼アフターコロナに向けて、経営者ならおさえておきたい
「経営に死活的な3つの力」【前編】
【3月25日(木)18:30-20:00|zoomで無料開催】
日本産業のいま、グローバルビジネスのいまに迫ります。
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