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特集記事・コラム

2017.11.21

VOL.612  何が、自社を利益をもたらす源泉か?その源泉強化に努めているか?

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エグゼクティブの条件 Vol.612
~今日から使える実践スキル~

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おはようございます、経営者JPの井上です。

マイクロソフトのサティア・ナデラCEO、初の自伝が出たので
読み始めました(『Hit Refresh マイクロソフト再興とテクノロ
ジーの未来』日経BP社)。

週末に半分強を読み進めたところですが、なるほど、バルマー
氏、ビル・ゲイツ氏や取締役会は、こういう人を創業メンバー
ではない3人目の経営者に選んだのだな、と非常に感じるとこ
ろの多いナデラ氏のバックグラウンドや考え方の一端に触れる
ことのできる好著です。

10年前、マイクロソフトの時代も終わったな…と(関係者の皆様、
すみません。。)正直感じていましたが、そこからのクラウド
サービスでの復活劇は見事なものでした。

それを成し遂げる次世代経営者選び、やはり世界トップの企業
はさすがです。


∵∵∵∵∵∵∵∵【本日ご紹介のコンテンツ】∵∵∵∵∵∵∵∵∵

▼ 井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」

▼ マネジメントに活かす、「考える力」を鍛え上げる ワークショップ

▼ 編集後記

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▼  井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」

何が、自社を利益をもたらす源泉か?その源泉強化に努めているか?

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『キャズム』などで著名なジェフリー・ムーア氏が提唱している
モデルの中で、コア/コンテキスト・モデルというものがありま
す。

ここで、「コア」とは差別化に結び付くあらゆる企業活動を指し、
「コンテキスト」とはそれ以外のあらゆる企業活動を指します。

とても好きな事例として、タイガーウッズやマイケル・ジャクソ
ン、あるいは松井秀喜やイチローでも良いのですが、彼らの「コア」
と「コンテキスト」を考えると、この件はすっと理解できます。

上記の4名が往年のとき、共通していたものは、一体なんでしょ
う?

それは、本業での稼ぎよりも関連してのスポンサー収入のほうが
多かったということです。

2000年代半ば、NY観光の際にヤンキースタジアムに連日、松井
選手を観戦に行った際に、ガイドから聞いたところでは、松井
効果で当時NYには約60億ドル!の経済効果がもたらされていた
そうです。であればヤンキーズは当然、松井選手に高額年俸を
喜んで支払いますし、それ以上に関連するグッズなどの売上が
ものすごかった、当然そこからのスポンサー収入、印税収入も
松井選手に転がり込んでいた訳です。

さて、では、松井選手、ウッズ選手、あるいはマイケルやイチ
ローは、大きな収入源であるスポンサー収入を更に獲得するべ
く「営業活動」に時間を投下すべきなのでしょうか、あるいは、
実際に投下していたのでしょうか?

もちろん、重要なスポンサーへのご挨拶、接待なども彼らの大切
な仕事ではあったでしょうが、しかし彼らがやるべきことは、
スポンサー営業ではなく、本業の技を磨き、観客の前で素晴らし
いプレー(orプレイ)を魅せることですよね。

これが、「コア」(=人を惹きつける技を磨き上げ、提供する)
と「コンテキスト」(=それに惹きつけられる人たちに関連
するサービスを提供し、派生収益を上げる)との関係性です。

翻って、事業を営む僕らは、この「コア」「コンテキスト」に
照らし合わせた際に、なにに注力し、どこから収益を上げるべ
きなのか、案外、芯を外しているケースも多そうに思います。

本来、顧客に喜んでいただくべき技を磨き、バージョンアップ
することにこそ注力、投資しなければならないのに、関係を
頂いた顧客から追加でお金をせしめるようなことばかり考えて
いるとか、中身を洗練させる努力をせずに、ただリピート依頼
を掛け続けているとか。

「売り逃げ」が許されなくなっている時代であることを感じる
につけ、ユーザーの立場からも、事業サービスの提供者立ち位
置からも、この「コア」「コンテキスト」モデルについて、真摯
に考えて動かねばなと思う今日この頃です。


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▼ マネジメントに活かす、「考える力」を鍛え上げる ワークショップ

12月13日(水)講義 19:00-21:00 懇親会 21:00-22:30@恵比寿

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―いま、なぜ、「地頭力」が再ブームなのか?

―考える力があるリーダーとないリーダーとでは
どれくらい差が開くのだろう?


AIやICTの進化により定型的な仕事や単純作業はどんどんと機械に
置き換わっています。

そんな時代に人間がすべきこと、必要とされていることはなんで
しょうか?

それは「自分の頭で考えること」です。


AI時代、経営者・リーダーの皆様が「考える力」を強化し、さら
なる活躍をいただくため、ただいま大ヒット中の『まんがでわか
る 地頭力を鍛える』著者、細谷功さんに、新刊の『考える練習
帳』をベースにした、実践講義&ワークショップを開催いたします。


マネジメント力UPを図りたいマネジャーの皆さま、
事業開発、経営改革に急ぎ着手されたいリーダー・経営者の皆さま、
あるいは「実は考えるのが苦手…」という社長さままで、
ぜひこの機会をご活用頂き、2018年を戦略リーダー、戦略経営者と
してスタートください!

講義後にはネットワーキング交流会も予定しておりますので、
ぜひ併せてご参加ください!

https://www.keieisha.jp/seminar/171213/


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▼ 編集後記

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おはようございます。編集部の益野です。

空気も一段と冷え込み、アウター選びに迷う時期となりました。
年の瀬も近づいてくると、
社内外問わずお酒の席が増えてくるかと思います。
弊社もご多分に漏れず、海外支社のメンバーが来日する機会もあり、
社内交流が普段以上に活発化しております。

さて、そんな中、皆様の「飲み事情」につきまして、
現在弊社ではちょっとしたアンケート調査を行っております。
その名も「エグゼクティブの飲み会・会食事情」です!
1分程度でご回答いただけますので、ぜひご協力ください。


▼「エグゼクティブの飲み会・会食事情」について

ご回答はこちらから(※回答受付締め切り:11/26(日))
https://questant.jp/q/ESHHZGA3
ご回答いただきました皆様にはもれなく本アンケート集計結果レポ
ート(PDF版)を12月中旬にお届けいたします!

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