Season's Greetings 2013-2014

本年中は誠にお世話になりました。
創業4年目の今年は、いよいよ組織化に歩を進め、新メンバーの加入で体制拡充を図り、
エグゼクティブサーチ事業を中心にこれまで当社の稼働リソースが限られていたために
お受けし切れていなかったご依頼もカバーさせていただけるようになってまいりました。

当社の特長である4事業がそれぞれに連関しての経営支援プロジェクトも
今年は更に多く関わらせて頂くことが出来、経営者JP独自の事業スタイルにも確信を高める
ことができた、大変ありがたく、嬉しい1年となりました。

昨年秋口より稼働開始しました「経営者JPfacebookページ」には12/24現在、
3万2000名もの皆様が集まってくださり、その反響に嬉しい驚きを覚えております。

これらすべてが、ひとえに皆様方のご愛顧の賜物と、心より御礼申し上げます。

2014年は、更に体制の拡充を図りつつ、いよいよ、当社が創業時に目指した事業スタイル
での総合的な各事業サービス、ソリューションを完成型としてご提供できる
「事業確立」の年となる予定です。お楽しみにしていただければ幸いです。

2014年も皆様の経営者として、リーダーとしてのご活躍の一助となれますよう、
スタッフ一同、常に知見・ノウハウの開発と蓄積、アウトプットを繰り返してまいります。
ご愛顧の程、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

経営者JPスタッフ一同

We wish you a Merry Christmas and a Happy New Year!

Tue,December 24,2013



※代表・井上より、今年もささやかなクリスマスプレゼントのショートストーリーをお届けいたします。
お楽しみいただければ幸いです。

ザクッ、ザクッ、ザクッ……。

前を行く隊長のザックと、帯同するサカネ、そして僕のブーツが
踏みしめる足音だけが、リアルに響く。

一面、銀世界。

視界を遮るものは、何もない。

防護服の上に巻いたリスト端末に目をやる。
今日の行軍を開始してから、5時間だ。
1日の活動限界は、あと3時間ほど。

『(この辺のはずなんだがな)』

防護メット内のスピーカーからザックの声が聞こえた。

『(再度、位置情報を計測しますね)』

アナリスト担当のサカネがそう言い、計測端末にアクセスし
上空1万メートルに停泊中のはずのマザーシップのサーバに
僕たちの位置情報の精細度再計算を求める。


(計測中…)
(計測中…)
(計測中…)


『(探索日程もあと1週間を切った。そろそろ発見しておきたいが)』

感情を表に出すことのほとんどないザックだが、この数日は
さすがに、言葉の端々に、焦りの片鱗のようなものが垣間見える。

『(3週間、“KANTO-HEIYA”フィールドを洗ってきましたけど、
 事前のデータには裏切られましたね。これほどの積雪量とは。
 でも、お陰で、一生の思い出になりそうな記念旅行気分ですよ(笑)。)』

少しだけおどけるように、僕は言ってみた。
こうした探索では、隊が思い詰め始めるのは危険なシグナルだ。
逆にそれが、思わぬ注意散漫を呼び、事故につながりかねない。

計測を待つ間、雪面に腰を下ろし、あたりを眺め回す。

自分たちが歩いてきた足跡以外に、なにもない、一面の白い世界。

白、白、白……。

照り返しが眩しい。思わず、目をしかめる。

(計測完了。GPSMAPを表示します)

サカネの持つ計測端末にザックと僕も集まり、3人で表示結果を覗き込む。

『(合っている。やはり、この辺りで間違いないな、ケンイチ。)』

ザックが僕にそう話しかけた、そのとき、
彼の肩越しの視界にキラリと光るものが目に入った。

『(あ?!あれ!)』

指差し、二人にそう言いながら、思わず僕は走り出していた。

ザクザクザクザク。

もどかしく思いながら雪を蹴り上げ、駆け寄ると、間違いない。
今回の探索で探し当てたかったモニュメントの先頭が1メートル程、雪面 から頭を出していた。

サカネが計測端末で地中エコー検索を行う。

『(間違いありません!これですよ、“SKYTREE”は!』

『(やったな、サカネ、ケンイチ!これでXmas特番の放送に間に合う!
 よかった!)』

映像ディレクター担当の僕は、さっそくマザーシップにコンタクトする。

『(マザーシップ、ケンイチです。ようやく目的の“SKYTREE”を発見しました!
 撮影クルーの出動お願いします。)』

僕たちは、「エウロパTV」の取材スタッフ。

今度のXmasのTV特番で、我々の故郷・地球探索を行い、「クリスマス・ツリーの
ルーツを探る」というテーマで、そのルーツと語り継がれているニッポン・トウキョー
の「TOKYO SKYTREE」の発掘ドキュメントを大ネタとして収録・放映しようという 目論見なのだ。

何億年周期かの繰り返しでスノーボール化した地球を人類が脱出して、早1000年。
かつてはかなり頻繁に地球への帰郷探索が実施されていたが、この200〜300年は
目新しいものももはや見当たらず、あらかたの地球の文明・情報はエウロパを始め
4つの移民星に移転されているので、すっかり見放された地となっていた。

地球から移転されいまに引き継がれている文化や宗教などの中でも、
Xmasとハツモウデは、ニッポン人を中心に移植されたエウロパにおいては
他の季節の諸々行事を差し置いて、圧倒的な人気のイベントとなっている。

今回は、Xmasの中でも柱となる「クリスマス・ツリー」の原点を紹介するドキュメント。

エウロパ史の「地球期」によれば、Xmasはアイスランドからニッポンに伝来し、
異文化混合力の強かったニッポンジンによってそのイベント性が磨かれたとある。

その中でもツリーはニッポンにおいて大きく発展し、モミノキを使うその他諸国から
ひとつ突出した“キョダイ・ツリー”なるものを生み出し、ゴジュウノトウ、ツウテンカク、
トウキョータワーと、時代を追う毎にそのスタイルを変え、巨大化し、
クライマックス としてTOKYO SKYTREEを生み出したそうだ。

634メートルの巨大なツリーを、Xmasのためだけに創るなんて、
僕らの祖先はなんて大胆でクリエイティブな人たちだったんだろう!

これから1週間あれば、自動掘削システムが、その麓まで掘り出してくれるはずだ。
電源駆動のためのバッテリーシステムも手配すみだ。
一連の作業を、僕の撮影クルーが追う。

そしてXmasの夜、白銀の世界の中で、掘り起こされたSKYTREEが、燦然と輝く。

夢のような姿に間違いない!

そして、この偉業を僕ら取材チーム3人は映像に残し、エウロパ史に名を刻むのだ!

12月24日の点灯式は、2億3000万人のエウロパ国民に向けて
亜空間リアルタイム中継される。

僕は点灯の瞬間、3000年前のニッポンジンと同じく、こう叫ぶことにしている。

『(メリクリ、アケオメーーー!!)』

※2010年のショートストーリー「2010年のサンタクロース」
http://www.keieisha.jp/seasonsgreetings2010_2011.html


※2011年のショートストーリー「小さな贈り物」
http://www.keieisha.jp/seasonsgreetings2011_2012.html

※2012年のショートストーリー「鏡よ、鏡。」
http://www.keieisha.jp/seasonsgreetings2012_2013.html



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