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特集記事・コラム

VOL.4 しっかりと伝えたければ、「実感できる声」を出す。(4/5)

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井上 菅家さんは、「声とことばの磯貝メソッドⓇ」の正講師でもいらっしゃいますね。

菅家 言葉をきちんと伝えたいと思いまして、十数年前から勉強して、教える資格を取りました。そこで意識改革をさせられたのですが、最初、「自分はアナウンサーだし、ある程度できている」というつもりで行ったら、全然ダメだと指摘され、ガーンと頭を叩かれたようでした。でも、「これほど言われるんだったら、このショックをエネルギーに変えよう」と思いまして。トレーニングをした結果、声が変わっていったんですね。私はアナウンサーを30数年やっていますが、アナウンサーを10数年やった時点での声と、その後、磯貝メソッドの中でやって来た声は、自分自身でも違うと思います。

井上 どのように違うのですか?

菅家 自分自身で「今、こういう声を出してしゃべっているな」と、きちんと実感できるようになりました。ですから、皆さんもしゃべっているときには、まず「今、自分がこんな風にしゃべっている」ということを認識して、それからお話しされるといいと思います。自分で認識できるということは、納得できるということであり、納得できる内容を伝えるということは、相手も納得して理解できるということですから。
一方的にしゃべるというのは、自分で認識せずに、わーっと夢中になって伝えているんです。自分がしゃべった内容に、自分でも「そうだね」と相槌を打ちながら話すようにしてみてください。

井上 しゃべっていることを、自分で受け取る意識を持つ、ということですか?

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菅家 そうですね。自分が「皆さんこうですよね?」と言いながら、自分自身も「こうですね」ということを確認しているんです。それでまた、しゃべっていく。そうすると、早口にはなりません。ある程度ゆったりとした話し方になりますし、一言ずつ自分でちゃんと聞けているんですね。早口になってしまうと、自分で聞くということもできませんし、前に、前にと言葉をどんどん発するだけになってしまいます。今日はこういうことをしゃべった、などの細かいところが飛んでしまう。
そういう状態で話してしまうと、受けている方も「なんかたくさん話してもらったけど、大事なことって何だったんだろう?」となりますよね。お互いに「これが大事」とか、「この話を聞いてほしい」「聞かせてほしい」ということがありますし、やはり「今日は良い話が聞けた。有意義だったな」ということで帰っていただきたいですよね。そのためには、まず自分が話している声、そして内容をきちんと認識しながら、納得してしゃべるということが大事なんです。

井上 誰でも、聞きかじりの話とか、自分で本当にはそう思っていないようなことをしゃべっているようなときがあると思います。自分で実感して話すとなると、そういうことも減ってくるのでしょうか?

菅家 そうですね。何となく思いつきでペラペラしゃべる、ということは少なくなると思います。相手の反応を見て臨機応変に変える、という時も、思いつきではなく必要性を踏まえた「きちんと伝えよう」というひらめきが実際に言葉となって出てくる。そのあたりがやはり大きく変わってきたと、私自身も実感しています。

菅家 ゆかり
(かんけ・ゆかり)
上智大学新聞学科卒業後、日本テレビ放送網(株)にアナウンサーとして入社。
久米宏氏とのトーク番組“おしゃれ”他広報番組、ニュース、スポーツ、芸能情報番組の司会やレポーターとして幅広いジャンルを担当。
退社後はフリーランスアナウンサーとして活動を展開。テレビ東京「東京レポート」、ラジオ日本「川崎ウォーク」、CS放送「読売とれんど」、日本テレビ 「ご存じですか」等に出演。
その他、シンポジュームやセミナーの司会、様々な分野のナレーションも担当。
また、日テレ学院や大学で講師を務める。『美顔率』『声とことばの磯貝メソッ 
ド®』など声や表情に関する資格を習得。(株)イーウーマン、(株)ビジヨンテツ 
クなどで「声トレーニング」「コミュニケーションを深める表情エクササイズ」 
「コミュニケーショントレーニング」等の講座を開講し企業研修やパーソナル 
トレーニング他、多方面でトレーナーとして活動中。
せたがや健康づくり区民フォーラム委員を務め地域活動にも参加。著書『一週間で決め顔・勝負顔を手に入れる』講談社。日本顔学会会員。
井上和幸
(いのうえ・かずゆき)
株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
早稲田大学卒業後、リクルート入社。コンサルティング会社取締役、リクルートエグゼクティブエージェントマネージングディレクター等を歴任。2010年経営者JPを設立し、現職。

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