FEATURES

特集記事・コラム

VOL.5 「社長の働き方改革」「上司の働き方改革」を! 長期休暇を取って〝仕事が回る仕組み〟を創る。(5/5)

1 / 2 ページ

井上 新しい上司の在り方というか、動き方について考えていったときに、例えば、石田さんご自身がまさにそうなのですが、仕事ができるリーダーほど時間のゆとりがあると僕は感じています。石田さんは、それについて、ご自身でどう捉えていますか?

石田 僕は翌年の計画を毎年11月か12月に立てますが、そのときには、まず自分自身の休みから予定を入れていきます。実は、今年も10月に3週間出かけるんですが、そのときだけは研修も全部外して、講演も絶対に入れません。やっぱりプライベートがある程度充実しないと……。仕事だけだったら続かないんじゃないでしょうか。新しい発想も出ませんしね。ところで、これはまだうちの社員にも言ってないんですが、来年からは個人的に「社長の働き方改革」として、年に2ヵ月間の休みをまるまる取ろうと思っています。

井上 まるまる? それはすごいですね!

石田 もちろん、連続ではないですよ、1ヵ月と1ヵ月を分けて取ります。その1ヵ月間は、沖縄の離島にでも行って、会社とのやり取りはメールだけ。電話も全く出られないようにするつもりです。働き方改革は、社長から率先してやるぞ――みたいな感じです。また、「長期間、会社から離れる!」と自分自身が決めることで、自分がいなくても会社が回る仕組みをつくっていくことになりますよね。
社員レベルだと、まるまる1ヵ月間の休みは難しいかもしれませんが、例えば、社員に「あなたはがんばっているから特別に2週間休みをあげよう。その間は会社に連絡しなくていい。その代り、仕事のやり方をちゃんと部下に教えてあげてほしい」と言えば、彼らも喜んで教えるでしょう。技術の伝承とかも全部出すことになるし引き継ぎもできる。

井上 「社長の働き方改革」というのは素晴らしいですね!

石田 僕がなぜ休みを取ろうと思ったかというと、外国人の働き方を見たことがきっかけでした。日本に来る外国人が「1ヵ月間空手を習いに来た」とか、「北海道から九州までラーメンの食べ歩きをする」など楽しそうに話すのを聞いたんです。彼らはこれでどうやって生活できるのか? なんで俺がやっと仕事を終えてビールを飲んでいるというのに全然違うじゃないか! という話になって(笑)、だったら自分で一回やってみようとなったんですよ。自分も、これを始めたらライフスタイルが変わっていくんじゃないでしょうか。

写真 2017-08-09 14 40 16

井上
 たしかに、時間の使い方が上手い人って、先に決めているんですよね。もうプライベートの予定を入れてしまっているから、その中で何とかしようというイメージを組み立てている。

石田 逆に言うと、社員たちも考えると思いますよね。「そんなに長期間社長がいなくなってその間、どうするんですか?」と。もちろん長期休暇をとれるような仕組みをつくったうえでやっていますが。

井上 一般社員の人でも一緒でしょうね。ダメ上司がいてあれこれ言ってくる場合はどうしようもないかもしれませんが、業務設計をちゃんと持ってやっている人は生産性が高い。

石田淳
(いしだ・じゅん)
社団法人行動科学マネジメント研究所所長。社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事。アメリカの行動分析学会(ABAI)会員。日本行動分析学会会員。日本ペンクラブ会員。株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高経営責任者。

アメリカのビジネス界で大きな成果をあげる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジして、「行動科学マネジメント」として確立。精神論とは一切関係なく、行動に焦点をあてた科学的で実用的なマネジメント手法が、企業経営者や現場のリーダー層から絶大な支持を集める。これまでに指導してきた企業は1,000社以上、ビジネスパーソンはのべ30,000人以上にのぼる。著書に『マンガでわかる! ほめる技術』(宝島社)、『行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術』(かんき出版)、『「辞めさせない」マネジメント』(PHP研究所)、『なぜ一流は「その時間」を作り出せるのか』(青春出版社)などがある。
井上和幸
(いのうえ・かずゆき)
株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
早稲田大学卒業後、リクルート入社。コンサルティング会社取締役、リクルートエグゼクティブエージェントマネージングディレクター等を歴任。2010年経営者JPを設立し、現職。

他の記事を読む

VOL.4
全員が行動できる仕組み、それを続けられる仕組み、その行動・継続を教えられる「教える側のマニュアル」を作る。(4/5)
井上 ところで、石田さん自身も、行動分析学に出会うまでは、「KKD(カンと経験と度胸)上司」
more
VOL.3
いまどき世代は「お金」より「自分の時間」。トータルリワード(非金銭的報酬)をどう提供できるかを考えよ。(3/5)
井上 先ほど、動機付け要因が変化しているとおっしゃいましたが、読者の方向けに、少し大くくりの
more
VOL.2
管理職層は、今の若手が「まずやってみろ、と言われる理由が分からない」と言う理由を理解しマネジメントしているか?(2/5)
石田 大手企業でいうと、今まで研修対象は新人ばかりでしたが、今は管理職向けにかなりやり始めて
more

ARCHIVE

ALL (5)

2017年 (5)

新着記事を
いち早くお届けします!

株式会社 経営者JP
〒150-0012 東京都渋谷区広尾1-16-2
VORT恵比寿Ⅱ (旧称:K&S恵比寿ビルⅡ )

お問い合わせ ・ ご相談

- 「リーダーシップ3.0®」は、株式会社 経営者JPの登録商標です
(登録番号:第5435135号)
- 「リーダーシップ4.0®」は、株式会社 経営者JPの登録商標です
(登録番号:第5934148号)
- 「経営者ブートキャンプ®」は、株式会社 経営者JPの登録商標です
(登録番号:第5918454号)
- 「エグゼクティブ ブートキャンプ®」は、株式会社 経営者JPの登録商標です
(登録番号:第5934143号)
- 「マネジャー ブートキャンプ®」は、株式会社 経営者JPの登録商標です
(登録番号:第5934145号)
- 「リーダー ブートキャンプ®」は、株式会社 経営者JPの登録商標です
(登録番号:第5934149号)
- 「経営者ワークアウト®」は、株式会社 経営者JPの登録商標です
(登録番号:第5918455号)
- 「エグゼクティブ ワークアウト®」は、株式会社 経営者JPの登録商標です
(登録番号:第5934144号)
- 「マネジャー ワークアウト®」は、株式会社 経営者JPの登録商標です
(登録番号:第5934146号)
- 「リーダー ワークアウト®」は、株式会社 経営者JPの登録商標です
(登録番号:第5934147号)