TOP 経営者心理学〜現代ビジネスシーンでの、こころの使い方 「孤立不安」――いつも元気で素敵な人も、実は寂しいのかもしれない。(2/5)

2017/12/05

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経営者心理学〜現代ビジネスシーンでの、こころの使い方

第2回

「孤立不安」――いつも元気で素敵な人も、実は寂しいのかもしれない。(2/5)

  • スペシャル対談
  • ビジネススキル
 

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「経営者を語る。」――今回は、作家で心理学者の晴香葉子氏をゲストにお迎えします。

今回の対談では、「ビジネスシーンでの幸福感や社会的孤立」、「経営者として求められる役割」などについて、弊社代表・井上和幸と語り合っていただきました。全5回でお届けします。

 

 

井上 「経営者が幸せそうに働いていたら、幸せが従業員に感染していく」という話は、大いにうなづけるものでした。この部分に気づいていない人は多いかもしれませんね。

 

晴香 実は、笑顔の研究では「地位が高くなるほど笑わなくなる」という研究結果があるんです。私たちは面白い冗談とかではなくて、実は他愛もない会話で一番笑っているわけですが、従業員がいつもどこかびくびくした中で過ごしているという組織もあります。職場に緊張感があることは大事ですが、そこで経営者の人が、多少でも笑顔を作りながら幸せそうにしてくれていると、従業員は「ああ、自分たちも幸せでいていいんだな」「働くことって幸せなことでもあるんだな」というような雰囲気になれます。それが実は、とても大事なことなのではないかと考えています。
情動感染や共感などの研究で大変有名なエレイン・ハットフィールド氏は、「邪悪な人と付き合っていると賢人も愚かになる」とおっしゃっていますが、そのくらい情動感染の影響力は強い。従業員が「自分がこうありたい」と思っていても、経営者がそうでなければ、なかなか幸せそうにもしていられないということもあります。経営者の方はそういうことにも少し気を付けていかれるといいかもしれません。

 

井上 たしかに、優秀な経営者、良い経営をされている経営者の方は、総じて明るいですよね。怖そうなイメージの方でも、実際にお会いしてみると、面白いというか、気さくです。もちろん、そうじゃない人もいますけどね。上の人が下の人に及ぼす影響は、そこまで大きいのですか?

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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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  • 晴香葉子氏

    晴香葉子氏

    作家・心理学者・心理コンサルタント

    東京都出身。文学修士(コミュニケーション学)。学芸員資格取得。博士後期課程在籍中。早稲田大学オープンカレッジ心理学講座講師。企業での就労経験を経て心理学の道へ。研究を続けながら一人一人の幸せにつながり、広がる、心理学について、様々な角度から情報を提供。執筆、講演、監修などの活動を続けている。所属学会:日本心理学会、日本社会心理学会、日本産業ストレス学会他。日本心理学諸学会連合心理学検定1級(偏差値73獲得)。メディアでの心理解説実績、著書多数。海外でも4冊出版。テレビ朝日『ニュースEX・auヘッドライン』にて悩み相談記事連載中。新刊『人生には、こうして奇跡が起きる』(青春出版社)10月14日発売。

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