TOP 社長が "将来" 役員にしたい人、25の条件 「全体最適」の目を持てる人は、どのような環境で育つのか?(2/5)

2017/04/18

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社長が "将来" 役員にしたい人、25の条件

第2回

「全体最適」の目を持てる人は、どのような環境で育つのか?(2/5)

  • キャリア
  • スペシャル対談
  • 組織
  • 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
  • 秋山 進氏 プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社 代表取締役
井上 これは読者の方からの質問なんですが、「社員には若いときから見どころがある感じの人もいるし、職位が上がるにつれて大化けする人もいます。上の人は、それぞれをどう見ているのか?」と。これはいかがでしょう?
秋山 何も考えていない人だったはずなのに、課長になったら立派な課長になり、部長になったら立派な部長になり、役員になったらすごい役員になる人がいます。一方で、最初からものすごく視野も広くて、いろんな事ができる人もいる。最初からできる人は、課長やら部長に潰されがちなので、会社としては彼らをレスキューすることが大事です。職位が上がるにつれ、どんどん変わっていく人については誰がそうなるかわからないので、よく見てないといけない。いずれにしろ、それぞれの人がどれだけ伸びしろがあるのかをどう測るかはいつも苦労しています。
この本で紹介している話の多くは、どちちかっていうと若いうちに目立っているけれど課長とか部長に潰され(かけ)ている人です。どんどん立派になっていく人というのは、吸収力という言葉が合うのかどうかわかりませんが、いろんな人に会い、レベルの高い人にあったらそのレベルの高さをそのまま受け入れてそのまま自分の物にすり替えることができる人ですよね。

 

井上 上まで行ける人は、今より高い場や大きい器を与えられたときに、そこに合わせて自分をサイズアップできる人なのでしょうね。

 

秋山 先ほど言ったように、自分の会社の財やサービスなどはどんなもので、どういうプレーヤーがいて、どういう関係性があって、例えば、その中で自分はどこの役割をやっているか、がわかっており、かつ、その価値を提供するためのプロセスや仕組みがわかっていて、さらに、それを組織体としてどのように役割分担しているか――という全体像が見えていたら、上に上がっても普通にできるんですよ。
ところが、業務全体のプロセスも自分のところしか見ていないと、上に上がったときに全く見えないしわからない。役職が上がれば別のファンクションを見ないといけないし、どのように最適解を求めればよいかは見当もつかない。

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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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  • 秋山 進氏

    秋山 進氏

    プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社 代表取締役

    京都大学卒。リクルート入社後、事業・商品開発、戦略策定などに携わる。独立後、経営・組織コンサルタントとして、各種業界のトップ企業からベンチャー企業、外資、財団法人など様々な団体のCEO補佐、事業構造改革、経営理念の策定などの業務に従事。現在は、経営リスク診断をベースに、組織設計、事業継続計画、コンプライアンス、サーベイ開発、エグゼクティブコーチング、人材育成などを提供するプリンシプル・コンサルティング・グループの代表を務める。

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