TOP 経営者PR論 あなたのSNSでの発言や投稿は、経営者としての価値を貶めていたりしませんか?(3/5)

2017/07/18

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経営者PR論

第3回

あなたのSNSでの発言や投稿は、経営者としての価値を貶めていたりしませんか?(3/5)

  • スペシャル対談
  • マーケティング
井上 今回は失敗例というか、経営者はこういうことをしない方がいいというアドバイスをいただければと思います。

 

野呂 今まで僕が経験した例で言うと、お金を追う社長は絶対にPRに向かないですね。「金儲けしたい」とか「フェラーリが欲しい」「有名になりたい」といった人は、メディアの人から底の浅さを見透かされて、「あいつ全然面白くないよ」みたいな評判になってしまう。ホリエモンみたいな個人事業主ならいいと思いますが、会社の経営者ということだと、ちょっとね。出たがりみたいな人も、マスコミにはバレます。

 

井上 多くの経営者の方が話されているように、理想とする誰かをベンチマークにするといいんでしょうね。

 

野呂 そうですね。メッセージ発信のモデルケースとして、自分の好きな経営者を見つけたらいいと思います。そうすると楽ですよ。例えば、「自分はイーロン・マスクみたいになりたい」と決めたら、メッセージはこういう風に発表しようとか、ファッションはこうしようといったように真似していくんです。
ただし、注意があります。そのときに、多くの人が失敗するのは、例えば、スティーブ・ジョブズを好きな人はたくさんいて、彼をモデルにするのはいいのですが、マイクロマネジメントを真似しようとすることです。僕は、「PRのところだけ、メッセージの部分だけを真似してください」と言っているのに、マネジメントまで真似してしまう。 ジョブズに会ったことがなく、そこで働いたこともないのに、本に書いてあることを真似してカリスマ気分で失敗する人が多い。PRのことなら、世の中に出ているから、そこは参考にできるけれど、社内でどんなマネジメントをしていたのかはわからないじゃないですか。そこは真似してはいけないところですよ。

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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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  • 野呂エイシロウ氏

    野呂エイシロウ氏

    放送作家/PRコンサルタント/株式会社MIP 取締役

    1967年生まれのO型。幼少の頃から放送部に従事し、ラジオのハガキ職人として活躍。大学時代に学生シンクタンクに参加。学生マーケティングを行い、学生用クレジットカードや学生向け家電の企画・広報・宣伝従事し、いずれも大ヒット。 出版社を経て「天才たけしの元気が出るテレビ」で放送作家へ。「鉄腕DASH」「特命リサーチ200X」「奇跡体験アンビリバボー」などを構成。広告代理店からの仕事がきっかけで、戦略的PRコンサルタントに。本人曰く、放送作家もコンサルタントも、参謀という意味では、全く同じ。口癖は「視聴率をUPさせるのに比べれば、売上を上げるのは簡単」。

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