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VOL.5 これからのリーダーに必要なのは、「感じる力」を磨くこと。(5/5)

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井上 最後に、これからの経営者、リーダーに求められるEQについて、まとめていただければと思います。

髙山 これからは「感じる力」が求められます。今回出版した本も『EQ「感じる力」の磨き方』というタイトルにしました。自分の気持ちを感じる力。人の気持ちを感じる力が成果や業績に大きな影響を与える時代がやってきたのではないでしょうか。自分の気持ちを感じれない人は、相手の気持ちも感じれません。自分の気持ちがわからない人は、相手の気持ちもわからない。組織は人の集合体、これではチームも組織も機能しない、それは成果や業績に直結しますよね。これからの経営者やリーダーには「感じる力」が求められると思います。

井上 以前、弊社の動画メッセージでは「競争と管理から共感へ」とのお言葉をいただきましたね。

髙山 時代とともに経営も変わってきています。これからの時代、「戦略・戦術、競争、管理」で人は動くのだろうか、それらの限界はもう来ていて、人同士がいかに共感し繋がるかが鍵になるのではないでしょうか。共感のスピードは、管理された競争よりも早いですから。例えば、これまでは競争と管理で成果を求めてきました。その結果、100メートルを5秒で走ることを一人ひとりの社員に求めるようになった。では、100メートルを5秒で走れるか…私は難しいと思います。そうしないと企業が成長できないのなら、共感した人たちの想いを繋ぎ、みんなの力を合わせれば、5秒で走ることができるかもしれない。可能性は大いにあると思っています。そこで求められるのがEQです。人と人とを繋ぐ、共感をする、想いを合わせる。

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井上
 そのためには、やはり、感じること、共感することが大前提なりますね。

髙山 以前、プロ野球の元監督の野村克也さんが、何かの本に「鈍感は悪だ」と書いていました。なぜなら、鈍感な人は考えないからだそうです。感じていれば、失敗の理由を考え、対応策を打つ。三振をして「悔しい」と感じれば、三振した理由を考え、これまでの配球を見直し、次の打席に生かします。ただ来た球を打ちにバッターボックスに立っている選手は成長しないというのです。私も同感です。
多くの企業でEQ研修をさせていただきますが、いくらEQを学んでも、EQ開発に取り組んでも開発が難しい人がいらっしゃいます。日々、自分を感じていない人はEQ開発が難しい。EQとは感情を上手く使う能力ですが、感じないとEQは使えない。開発なんて遠い話だったのです。私は、ボーっとしているスタッフに「生きてる~?」と声をかけます。活字にするとキツい響きに聞こえるかもしれませんけど(笑)。そうすると「はっ」と目覚めたようなリアクションになります。ボーっとしている状態は、お亡くなりになっているのと同じです。私は、EQは感じる力、IQは考える力と言っているのですが、ではどちらが先か。私たちは感じるから考えます。第一印象で「ん?なんか変…」と感じ、変な理由をIQで考えます。感じないとEQもIQも働かない。まさにお亡くなりになっているといえます。
感じるということは生きていることです。感じる力は、生きる力だと。私は思います。

井上 鈍感ということとはちょっと違うかもしれませんが、最近の大企業の不祥事を見ていても、今の高山さんのお話に通じるところがあると思いますね。もちろん、内情は知りませんが……。

髙山直
(たかやま・なお)
EQ Executive Master/株式会社 EQ 取締役 会長
1990年、米国で提唱されたEQ理論を日本で初めて紹介し広める。個人のやる気や情熱、「志」などの潜在的な能力や可能性が学歴に関係なく、公平、公正に判断される社会の創造を目指して、1997年、株式会社イー・キュー・ジャパンを設立し、日本で初のEQ事業をスタートさせる。EQ理論提唱者のエール大学、学長ピーター・サロベイ博士、ニューハンプシャー大学ジョン・メイヤー博士との共同研究で、EQ理論に基づいた「個人の自立と成長を支援する」プログラムを開発。2015年、株式会社EQを設立、現職。
井上和幸
(いのうえ・かずゆき)
株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
早稲田大学卒業後、リクルート入社。コンサルティング会社取締役、リクルートエグゼクティブエージェントマネージングディレクター等を歴任。2010年経営者JPを設立し、現職。

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