VOL.3 世代ごとに学ぶべきことは異なる(座学編・前編)
その理由は2つです。
・一般的な事業会社の、それなりのポジションに就いている人の転職やキャリアでは、本業とは直接関係のない資格を持っていることは有利に働かない。
・資格試験のために使う膨大な時間とお金は、目の前の仕事をやり切ってスキルと信用を上げることや、そのための情報収集や人間関係の構築に使った方がはるかにいい。
そして、資格勉強に関して最も注意すべきなのは、あれこれと目についた資格を集める「資格マニア」になってしまうことです。転職時の面接において、その人のテーマや仕事の専門性が感じられない、脈絡のない資格が羅列してある経歴書を見せることは、マイナス評価にしかなりません。
また、脈絡のない勉強という意味では、あちこちの自己啓発系セミナー(講座)に参加している人も同じです。
その一つひとつは役に立つものでしょうし、自己投資をし続けることも大事です。ある講座を受けたおかげで大きな気づきがあり、人生が変わるということも往々にしてあります。しかし、自分にテーマを持たず、ただ多くの教室を梯子して歩いても、どれも中途半端に終わっているのでは時間とお金の無駄です。
20代から30代前半は、自分のテーマと課題をしっかり見据えて、その時々に必要なものを取捨選択していってください。
(構成・文/津田秀晴)
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