2017/10/03
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経営者のための、これからの時代の「アナロジー思考」的読み解き方
第3回
経営者・リーダーとして、AI・ロボットをどのようなものとして認識し備えるか。(3/5)
- スペシャル対談
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「経営者を語る」――今回はビジネスコンサルタントの細谷功氏(株式会社クニエコンサルティングフェロー)をゲストにお迎えします。
細谷さんは、企業・教育関連コンサルティングの傍ら、ベストセラー『地頭力を鍛える』(東洋経済新報社)をはじめとする一連の著作を通して、物事の本質や構造を明らかにする発信を続けられています。
今回の対談では、「DoubRing(ダブリング)」「川上と川下の視点」「AI時代との向き合い方」などをキーワードに、弊社代表・井上和幸と語り合っていただきます。全5回でお届けします。
井上 細谷さんからみて、今言われているAIというのは、この対談のテーマでいうと、どんなふうになっていくであろうと考えますか?
細谷 究極的には今人間がやっていることはほとんどAIができるようになるというのが私の仮説です。だから、例えば、私の仕事も基本的にほとんどAIができると思っていますよ(笑)。その外乱をどう起こすかっていうぐらいのことが、それこそ最後に残る人間の足掻きとしてあるんですが、ある程度のところまではいけるのではないか、と。
経営者として見たときには、ここ数年の移行時期みたいな期間にどういうポリシーでやっていくか?という点で1つ分かれる気がしますけれどね。抵抗を示す側でいくのか、思いっきり乗っかっていく方向でいくかということです。効率化という観点でいうと、それだとAIというか、唯の自動化のコンピューターなのかもしれませんが、経営者は徹底的に使いたいはずなので、どんどん使っていくでしょう。
人間を置き換えるというのは、従業員的発想からすると、「それは上手く棲み分けた方がいい」という話かもしれませんが、単純に経営者の立場で利益を上げなければいけない、株価を上げなければいけないとなったときには、そこまで言っていられるかどうか、という話もありますよね。単純に利益を上げないといけないとなったときに、それこそリストラをするくらいだったらAIを入れる。そういうことを名目として「AIだから」とした方が、ある意味簡単ですから。
業績がいいときに「うちは人を大事にします」とは誰でも言えます。しかし、本当に会社がヤバくなったときにAIに全部切り替えるというのは、ある意味経営者としては仕方ないことかなという気がしますけれどね。
井上 細谷さんが今、AIはほぼ全てできるのではないかとおっしゃったのは、考えて判断することもそうだし、何かいわゆる物理的なアシストも含めてですか。
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