2020.12.22
VOL.889 ポストコロナ時代に求められる「本質力」のヒントが満載。
エグゼクティブの条件 Vol.889
~今日から使える実践スキル~
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おはようございます、経営者JPの井上です。
昨日、SankeiBiz連載の最新記事が掲載されております。
■12/21(月)|SankeiBiz連載「社長を目指す方程式」
「やられたらやり返す」はやはり正しかった? 上司の人間関係学
すっかり「鬼滅の刃」に上書きされてしまいましたが、今年
の大ヒットドラマと言えば「半沢直樹2」。
一部では「倍返し、10倍返し、1000倍返しと、徹底的な仕返
しを礼賛するのは如何なものか」という批判もあった半沢直
樹。ところが、「やられたらやり返す」のは正しい行動であ
るという理論があるのです?!
∵∵∵∵∵∵∵【本日ご紹介のコンテンツ】∵∵∵∵∵∵∵∵
▼ 井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」
▼ TERRACEの本棚
▼ 編集後記
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▼ 井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」
「行動基準」と「姿勢基準」。
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経営者・マネジメントの皆さんが自社、自組織を統括、推進
される際に、「行動基準」と「姿勢基準」があると思います。
「行動基準」は、「これくらいのKPIを達成しなさい」「これ
これの業務はいつまでに完了すること」「この半期中で、こ
れとこれとこれを仕上げること」など、一般的な目標やノル
マに当たるもので、その達成度合いで考課をしているかと思
います。
もうひとつ、「姿勢基準」については、「会議前には議題を
挙げること」「参加者は全員、発言すること」「返信は24時
間以内(望ましくはASAP~数時間以内)に必ず行うこと」
「**の入力は前日までに終えること」など、各社ごとにル
ールがあり、企業姿勢を表すようなものとなっているでしょ
う。
いずれも大切なことで、皆さんからすれば、それぞれちゃん
と守ってくれよという思いと発言をメンバーにされていらっ
しゃることと思います。
一般的には、「行動基準」について厳しく、「姿勢基準」に
ついてはなるべく守ってくれという場合が多いように感じる
のですが、いかがでしょう?
しかし最近、我がごとを含め、逆なのではないか?と思うよ
うになりました。
「行動基準」については頑張っても結果・成果として100%
到達できないこともある、しかし「姿勢基準」については、
守ろうとすれば誰でも守れるものです。
往々にして、その企業のDNAは「姿勢基準」に現れ、それが
しっかり守られていると自社のアイデンティティーが社内外
から明快に理解され、エンゲージメントも高い状態にあるで
しょう。
しかし、これが守られない状況になると、どうも組織がちぐ
はぐしている、あうんで組織が回っていたのが回らなくなる、
業務にミスや抜け漏れが発生するようになる、ということが
起きるようになります。
概ね、創業期から考え方や想い、行動の背景・理由を一枚岩
で共有できているうちは、この「姿勢基準」は非常にうまく
統率されているものですが、人数が増え、従来よりも自社の
コンセプトやルール、その背景の共有がされなくなってきま
すと、荒れてくるものです。
2020年はコロナ禍もあって、リモートワーク対応などから、
コミュニケーション問題について各社色々と苦慮されている
お話を伺ったりご相談を受けたりしてきました。そしてこれ
は自社事でもあり、色々と場の設け方やコミュニケーション
ツールなどで試行錯誤をしてきています。
改めて2021年に向けて、おおもとのところを確認、考えてみ
たところでこのような部分に僕は目がいきましたが、さて、
皆さんの会社、部署では、いかがでしょうか?
こういう環境にあると、どうも本末転倒な気遣いや妥協が多
く発生しがちだなと思います。
ウィズコロナだからこそ、いかにベースのあり方や基準をし
っかり揃えて走れるか。そんなところを年末年始にしっかり
チューニングし、2021年のスタートを迎えたいと思います。
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▼ TERRACEの本棚
ポストコロナ時代に求められる「本質力」のヒントが満載。
/『食卓の経営塾』
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成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹
介してまいります。
今回は、『食卓の経営塾 DEAN & DELUCA 心に響くビジネ
スの育て方』。本書の編集を手掛けられた、ハーパーコリン
ズ・ジャパンの小野寺志穂氏に見どころを伺いました。
本書は食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」を日本で
率いる企業家、横川正紀さんのユニークな仕事観にあふれて
いる。
DEAN & DELUCAといえば、レストランのような美味しさを
お惣菜で味わう「中食」の文化を日本に浸透させた立役者的
存在。2020年4月にアメリカの法人が破産申請したのをよそ
に、日本では2003年の上陸以来独自に進化し続け、2016年
には永久ライセンス使用権を取得。いまでは全国50店舗以
上にまで成長し、まさに「冷めない」ブランドとして人気を
博している。大ヒットしたロゴ入りのトートバッグを電車や
街で目にしたことのある方も多いのではないだろうか。
しかしながら、上陸当時の認知度はわずか0.1%以下。なか
でも新幹線駅ができた当初、品川駅港南口の駅ビル「アトレ」
にオープンした旗艦店は全く商品が売れず、2億円かけた鳴
り物入りの店舗を、たった半年で全面改装するはめになった。
ニューヨークの店そっくりにしゃれた食材や英語のポップで
美しく店内を整えたはいいが、お客さんが来てはくれてもさ
っぱり買ってくれない。本書にはその時のエピソードが赤裸
々に語られているのだが、後のない崖っぷちの状況で横川さ
んがとった行動が後の運命を変えることになる。
それはDEAN & DELUCAの創業者のひとり、デルーカさんを
ニューヨークまで訪ねるというもの。「本家のような店構え、
こだわりでそれなりに素敵なお店をつくり、お客さんも来て
くださる。でもなぜか肝心の商品が売れない」と、思いをぶ
つけたのだ。
その時デルーカさんから返ってきたのは、「君の店にソバは
あるのかい?」という予想外の言葉だった。
→記事はこちら
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▼ 編集後記
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おはようございます、編集部の鈴木です。
もう早いもので、年末ですね。いつもなら年末年始は、子ど
もたちを連れて実家に帰っているのですが、今年はコロナの
影響もあり、家族だけで過ごす年末年始になりそうです。
お出かけする楽しみがなくなってしまったので、おせちぐら
いは楽しもうと思い、人気日本料理店「賛否両論」の店主で
ある笠原将弘さんが監修したおせちを頼んでみました。
クリスマスを飛び越えて、今からもうすでに、家族4人で囲
むおせちが楽しみな鈴木家です!
あ…子供たちのクリスマスプレゼント、まだ買っていない…。
大変なことに気がつきました。急がなきゃ!
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▼ 今後開催予定のワークショップ・イベント
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▼マネジメントのための、コンプライアンス問題を起こさない組織のつくりかた
【12月22日(火)18:30-20:00|zoomで無料開催】
コンプライアンス体制を改めて見直したい方、必見です。
▼マネジメント力強化シリーズ/経営・戦略と人・組織をつなぐ
【1月21日(木)18:30-20:00|zoomで無料開催】
経営・事業戦略と、人事戦略・施策のつなぎかたのヒントとは
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