2022.12.15
VOL.1085 「遠心力経営」には、トップの「重力」が不可欠。
エグゼクティブの条件 Vol.1085
~経営者JP ニュースレター~
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おはようございます、経営者JPの井上です。
あっという間に、今年もあと半月ですね。
年々、季節感を失いつつ過ごしているような気がするので
すが、バタバタしていて「なんとなく2023年」にならない
よう、12月は自分なりのまとめごとと企画ごとに一定の時
間を使うことをテーマにしています。
忙中閑あり、で、あと半月、密度濃く行こうと思います!
∵∵∵∵∵∵【本日ご紹介のコンテンツ】∵∵∵∵∵∵∵
▼ 井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」
▼ 経営者JP通信
▼ 編集後記
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▼ 井上和幸の連載コラム「エグゼクティブの条件」
「遠心力経営」には、トップの「重力」が不可欠。
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経営・組織のあり方は、かつてのような「囲い込み」モデ
ルではすでに機能しづらく、「出入り自由」モデルへと移
行しつつあります。
「囲い込み」モデルとは、新卒一括採用・終身雇用・年功
序列・企業内労働組合いで、「一生面倒見るから、悪いよ
うにしないから、会社の言うことを聞きなさい」というの
が雇用・就労の論理だったものを指します。
対して「出入り自由」モデルとは、中途採用や派遣・業務
委託を含めた多少なスタッフィング・プロ型&ジョブ型の雇
用・年齢に捉われない実力主義登用による、「会社と従業
員は対等な関係、プロとしてプロジェクト型・ミッション
型で働く」ことが雇用・就労の論理となります。
「出入り自由」モデルは、経営視点から言えば「遠心力経
営」となります。「リリース・モデル」とも言われますが、
「いつ外に出ていっても良い。その上で、いま、この会社
にいるという選択をしている」というのが従業員たちのマ
インドです。
この「遠心力経営」を成立させるためには、トップやリー
ダーに強く求められるものがあります。
それが、「重力」です。
重力=求心力。これが欠かせません。
これがなければ、従業員たちはまさしく、会社に繋ぎ止め
られるものを失い、外部に雲散霧消してしまいます。
放っておけば外部にリリースされてしまう状態の構成員を
グッとつなぎとめ、組織・チームにし、しかもそれを活性
化する。
これができなければ、これからの経営・組織は成立しない。
この「遠心力経営」のための重力=求心力こそ、ミッショ
ン・ビジョン・バリュー、パーパスなのです。
そして、それと等列に、トップやリーダー個人としての
パッションこそが、MVVやパーパス に掛け算で、とてつ
もない重力場を発生させる。そう思います。
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▼ 経営者JP通信!
KEIEISHA TERRACEにご登場いただいた方々のその後!
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弊社が運営する会員制プラットフォームメディア
「KEIEISHA TERRACE」では、いま注目する経営者や
CxOの方々に登場いただいており、累計で300名を超え
る数となってきました。
そして取材後もみなさんのご活躍を各種メディアで拝見
しています。
先週発表された「日本サービス大賞」では、内閣総理大
臣賞や経済産業大臣賞など過去に取材でお世話になった
方々が受賞され、なんだかこっちまで嬉しい気持ちにな
りました^^
各社のご活躍などTwitterでもご紹介しておりますので
ぜひこちらもご覧ください!
経営者JP|社会に変革をもたらすリーダーをプロデュースする
今後は取材にご登場いただいたみなさまとまた新たな企画で
ご一緒できないかと編集部で企画を練っている最中です。
企画の準備ができ次第、当メールマガジンでもご紹介して
いきますので、楽しみにお待ちください!!
ーその他今週の広報ニュースー
◎プレジデントオンラインに、代表井上のコラムが
掲載されました!
今回は、
‟40代でも転職に成功する人は知っている…自分の市場価値
を落としてしまうNG行動”
についてです!
転職活動中、活動予定の方、必見の内容となっております!
◎経営プロに、代表井上のコラムが掲載されました!
今回は、
‟第13回:“パーソナリティ検査の最終回答”と呼ばれる「ビ
ッグファイブ(特性5因子)理論」を使いこなす経営幹部を
育てる”
についてです!
◎ITmedia エグゼクティブに、代表井上のコラムが
掲載されました!
今回は、
‟第9回:パーパス経営、支援型リーダーシップの本質と、
その実行の「やるべきこと」「してはならないこと」”
についてです!
◎竹村 富士徳(フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社
取締役副社長)×井上和幸 トークライブ
“7つの習慣と「リーダーを育てるリーダー」の育て方“が
開催されました!
経営者にとって、自社の従業員たちに「7つの習慣」を導入
する意味・価値について。
また、組織エンゲージメントの重要性が強く認識されている
いま、自社のリーダーたちをいかに育て、リーダー人材が自
社内に増えていくためにどのようなことに取り組めばよいの
かを、密度濃く竹村氏にお伺いしました!
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▼ 編集後記
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おはようございます。コンサルタントの河野です。
先日、博報堂の阪本節郎さん・原田曜平さんの「世代論
の教科書」という本を読みました。
これを読んでくださっている普段若い世代をマネジメン
トされている皆さまに「さとり世代」の特徴について、
なるほど、と思ったことを共有させていただければと思
います。
「さとり世代」は1983年〜94年生まれを指します。
この世代は携帯電話やSNSでの人間関係が広まり、つな
がりのある人間の数はそれ以前とは比較にならないほど
増えていることから、空気を読む力が非常に高いそうで、
周囲と馴染むことが得意なんだそうです。
ただ、これは同世代間での話であって、上意下達な垂直
関係は苦手だそうです。
理想の上司は所ジョージさんのような知的で場を明るく
してくれる兄貴分なのだそうです。
これは「親しみ」という要素が水平的な人間関係の中で
生きる「さとり世代」にとって、魅力であることがわか
ります。
実はわたしもさとり世代なので、なんとなく理解できま
す。
安定志向なはずの「さとり世代」が近頃ベンチャー企業
へ転職することも増えていることも、少しはここに関係
するのかな、と思いました。
もし理解しえない「さとり世代」の部下に困っていたら、
頼れる兄貴分として接してみることで、心を開いてくれ
るかもしれません。
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