
グローバルな見識を高める5つのTIPS
時代に合わせた、グローバルな見識を高める仕事術が不可欠である。人材流動化時代のビジネスパーソン必須のスキルとは。
突然ですが、以下の項目をチェックしてください。以下の項目のうち3つ以上当てはまると要注意と思われます。
・新聞・雑誌は日本語のものがほとんどだ
・英語が共通語のパーティーや懇親会は正直言って気遅れする
・ソーシャルネットワークでの付き合いは日本人が大半である
・英語のサイトを見ることはほとんどない
・過去1カ月を振り返って、英語をほとんど書いていない
・東ヨーロッパの白地図を見て国名の半数は答えられない
・インドで2番目に信者の多い宗教が何であるか分からない
・社内の英語公用語化を正直恐れている
情報源が日本語に偏り、日本人とのみ付き合い、英語が苦手で、世界情勢に疎い……。このような状態では、時代に取り残されてしまうのではないでしょうか。
わたしは、現在企業のグローバル人材育成を手伝うトレーナー・アドバイザーを本業としています。また、外交官として、海外に駐在し、国連総会出席、首相通訳の経験もあります。これらの経験から、浅学非才ではありますが、ビジネスパーソンにとって、グローバルな見識を高めるための仕事術について、誰にでも実践できるTIPSを紹介します。
このように書いているわたしも、まだまだ発展途上で、研さんを積んでます。
(1)3日あれば海外に行って現地の人と語りあう
最近心掛けていることは、3日あれば、海外に行くというもの。日々グローバル人材育成案件で国内外を動き回っているので、日程はタイトです。しかし、3日程度空いた日程があれば、できる限り行ったことがない海外に行くようにしています。
最近は、ロー・コスト・キャリアといった安いチケットが多数出ています。5万円程度で行ける海外は格段に増えています。
海外では、できる限り現地の人と話をする機会を作っています。友人を介してアポをとったり、工場を視察したりなどです。
また、タクシー運転手には、たくさん質問をして、現地の生活実情を探っています。タクシー運転手は、どの国でも庶民の代表。その庶民の年収、子供の教育、政府への感想、宗教観などは大変に勉強になります。少しくらいチップを弾んでも惜しくありません。半日くらい契約をして、現地の貧民街、農村、主要企業(外観)などを回ることもあります。
日本には、3連休がたくさんあります。また、土日に加えて1日の有休をとることもさほど難しくはないでしょう。単なる観光旅行を超えた積極的な海外視察が必要だと思います。
(2)フェイスブックには英語で投稿して、ネットワークを広げる
最近は、ようやくフェイスブックが、日本でも市民権を得てきました。ミクシィのような、日本人のみを対象としているソーシャル・ネットワークと違って、グローバルにネットワークを広げることができることが最大の魅力です。
たとえば、海外のセミナーで会った知人とのネットワークがその場で終わらないように、フェイスブックのメンバーであるかどうかを確認して、フレンド申請をします。たまに、相手の投稿にコメントをして、関係を維持するのです。
わたしは、日本語が分からない友人・知人もアクセスできるように、基本データや投稿は原則英語で書いています。投稿は、現在の国際情勢について、コメントすることも多く、グローバルな見識を高めるのに役立っています。
もちろん、日本人の友人からのメッセージに対しては、日本語で返すようにしていますが、その他は原則英語です。海外とのネットワークと、英語でのコメント能力の双方を高めることができるフェイスブックは大変にお勧めです。
(3)趣味の分野で突き抜けて、個性のある日本人になる
外国人が多くの日本人について、ひそかに思っていることは、boring(退屈な)ということだと思います。これは、語学ができないので、伝わらないということも理由になりえますが、それ以上に、組織に埋没して、仕事ばかりをして、個性がない日本人が多いからだと思われます。
いかに、仕事上の能力があっても、boringと思われては、海外でのネットワークは広がらず、良い仕事ができません。
わたしは、何か趣味で突き抜けて、外国人の前で披露するくらいになることを、強くお勧めします。わたしの場合は、落語を毎週プロのはなし家である桂出丸師匠に習っています。そのため、外国人の前で、英語落語を披露することもあります。そこからさらに落語とシェイクスピアとの共通点などの話題になると、「個性のある面白いやつ」と思われて、ネットワークが広がります。
また、ボランティアなどに没頭するのも個性になるでしょう。わたしは、没頭とまではいきませんが、神戸のNPOで野宿者支援のボランティアもしています。
意識的に、組織や仕事から離れて、面白いと思われるようになりましょう。
(4)日本の新聞・雑誌は国際面の小さい記事を重視する
新聞・雑誌はどうしても国内記事を優先しがちです。国内の事件やスキャンダルを必要以上に大きく報道するのです。そのため、グローバルな観点からは重要な記事が、国際面のベタ記事になってしまうことが多々あるのです。
たとえば、1月末からのエジプトで反政府運動の契機となった反政府運動によるチュニジアでのベンアリ大統領辞任は、多くの日本の新聞での扱いは、ベタ記事とまではいかないまでも、小さいものでした。意外と小さい記事に重要な情報が含まれていることはよくあるのです。
また、日本の新聞は、国際ニュースといっても、米国、中国、韓国など一部を除いて大変に小さい扱いのことが多くあります。これでは、グローバルな視点は身に付きません。
小さい記事から世界の潮流を探す訓練をするべきでしょう。
(5)何か一つでも英語媒体に継続的に触れる
日本語媒体では、どうしても視野が狭くなるので、何か1つでも、定期的に英語媒体に触れることを、強くお勧めします。
わたしのお勧めは、International Herald TribuneとEconomistです。前者は、New York Timesをベースにした政治を含む国際情勢全般を扱う米国メディア母体のクオリティー新聞。後者は、経済に強い英国発のクオリティ週刊雑誌です。ちなみに、日本の外務省で一番読まれているのは、私が勤務していた頃は、International Herald Tribuneでした。
今後は、キンドルなどで、電子書籍として定期購読することも良いでしょう。
毎週決まって検索する英語のサイトなど決めておくのもお勧めです。