
「レストラン」の経営からマネジメントを考える
興味の見える化」をすると、やりたかった仕事、得意な仕事が見えてくる。競争力のある現場は適材適所から。
「ワクワクtoデキル」で仕事の割り振り
小さなレストランとはいえ、やるべき仕事がたくさんあるのが飲食業です。いろいろな仕事があれば、適性のあるなし、それ以上に興味のあるなしは人によって変わります。「適材適所」を大切にしたいので、全員の意向を「ワクワクtoデキル」というフレームワークを利用して把握します。
「ワクワクしていること」「デキルこと」という2軸がクロスしていて、そのチャート上に具体的な仕事内容を各人が書き込んでいきます。まず、部門リーダーができるだけ簡潔に、できるだけ具体的に、仕事内容を口頭で読み上げます。「経理」「人材採用」「新メニュー開発」etc.それを聞いたメンバーは、チャートのどこにそれらの仕事が当てはまるのかをどんどん書き込んでいきます。図を見てもらうと分かりますが、ワクワクしていてデキルことは「天職」、ワクワクしているがまだデキないことは「チャレンジ」、全くワクワクもデキもしないことは「絶望」という分類に入ります。おもしろいことに、メンバー間でやりたい仕事がばらけてきます。また、書き込む本人にも新たな発見があります。
「あれ、営業は“熱望”していることなのだ。今はまだできないけど頑張ろう!」。この図表で「絶望」に入っている仕事があれば、あえてそれをやってもらう必要はありません。適性もやる気もない仕事を押し付ければ苦しむばかりで、悩んだ末に退社という事態にもなりかねません。
このフレームワークは、本来個人の目標や適性を見極めるために作られたものですが、レストランの具体的な業務内容を書き込むことで、社内の人材マネジメントに活用できます。それぞれがやりたかった仕事、得意な仕事を比較的担当できるようになります。その結果、毎日楽しく働くことができるので、成果につながります。また、同僚や部下の意外な適性や志向を知ることで、コミュニケーションにも役立ちます。