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7月10日(土)に行われた第3講の話。
サプライズ・ゲストに福田秀人氏
今回の課題図書は『リーダーになる人の「ランチェスター戦略」入門』(東洋経済新報社)。昨年刊行された書で、私が今春偶然書店頭で手にして感心しての採用。
全13章だが、キモとなる特定の6章を、2章ずつ3名に前回分担させた。そしてわざわざ
「批判的にまとめてくるように」
と注文をつけておいた。3人の発表者たちは、それぞれ読み込んでまとめてきてくれた。
セッションが始まる直前に、見知らぬ紳士が現れ、席に着く。皆が訝った様な顔をしたところで、私が澄まして
「今日は、著者の福田秀人先生が特別にお出でになりました」
と紹介した。
皆もちろん驚いたが、中でもこれから発表することになっていた3人は冷や汗をかいたことだろう。最初の発表者のダース(ID名)氏は次の日、私へのメールで、次のように感想を述べている。
「いきなりの福田さんのご登場にびっくりしました!ただ、著者と直接話せる、しかも、反論を述べる機会など通常考えられないので、非常に貴重な機会でした。どうもありがとうございます」
ダースさんは、会社の名前を言えば良く知られている、ネット系で急成長している企業の創業社長。まだ40歳になっていない。
通常の「読書課題レビュー」セッションは、報告者が10分報告しそれに対してクラスが討議10分で進行する。3名に報告させるので、ちょうど1時間を予定している。
ところが、今回のように突然著者が登場して報告者に対して対峙するようなスリリングなことは普通あり得ない。そこで、福田先生にはランチの前後、各1時間以上、2時間強クラスに参加していただいた。
先生には事前に今回の趣向(サプライズ・ゲストとなっていただくこと、発表者はご著書の主張に対して「批判的に」まとめてくること)などをお話ししておいた。
ランチのときと、最後の30分は「報告セッション」ではないので、他の参加者とも話がはずんでいた。
しかし、正式な「報告セッション」の今回だけは、他の参加者は抑制的に発言を控えていた。つまり、発表者3名と著者の個別対決と言うか、知的ボクシングというトークショーを見させてもらうというスタンスだったと思う。
3名の経営現場の幹部たちの「切り込み」もしかし、福田先生にずいぶんいなされてしまっていたように私には見えた。
というのは福田先生は、「研究室だけのアカデミー経営学者」ではないからだ。幾つもの大学の教授を歴任され現在はランチェスター戦略学会の副会長を務められている学究でいらっしゃる傍ら、過去には特定の企業にも属して、この戦略を実践してこられたそうだ。まさに、「理論と実践」の両輪をこなされてきた方である。
経営者ブートキャンプの参加者の皆さんは「実践家」であることは間違いないのだが、学識ではもちろん到底及ばない。
「口でかなうわけがない」
と言ってしまえば、両方に失礼か。
続く
(次回は第3講の後半、もう一人の特別講師・池本克之氏の講話を報告する)