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7月10日(土)に行われた第3講の話(その2)。
「モチベーション」と「意思決定」(60分)
フィリップスライティング社での私の体験談から入り、その他の会社でのエピソードを加えながら、経営者としてのその要諦を解説。
先日、グロービスで教授をしている友人から
「山田さん、そういう参加者構成なら是非ケース・スタディをやらせたら」
と言われた。私は、
「いや、私の場合は自分が6社も経営してきたので、自分自身のケースをいくらでも話すことができる」
と返した。
日本の社会人経営大学院で使うケースは、ハーバードビジネススクールや慶応ビジネススクールのものが多い。私も、大学院はあちらでもこちらでも、たくさん通ってきた。だからそんなケース・スタディはいやと言うほどやらされて来ている。慶応ビジネススクールの先生からは、日本語ケースの英訳を依頼されてやってあげたこともある。
裏も表も分かっている。
自分の経営ケースを教えるような立場の先生がいないので、各校では仕方なく「よそ様の、よその業界の、知られている会社のケース」を教える他は無いのだ。
「上場請負経営者」池本克之氏の特別講義 (120分)
池本さんの特別講義は幾つもの点で、参加者を魅了した。
参加者の興味はもちろん、池本さんがドクター・シーラボ社の経営を任されて、3年間で売上を3億円から120億円までに急成長させた、その企業家ぶりにあった。
池本さんは全体戦略として
「私たちのやりたいことは何だ?」
という大きな疑問を出した。答えとして、
「ネット販売」
が出てきたので、その他の流通向けの販売やカタログ通販などを全て中止したという。いわば
「集中と選択」
を断行したわけだ。
池本さんの経営スタイルで興味深いのは、その実施を
「楽しくやろう」
というところにある。
「社員は、部下は、友達だ」
という思想のもとにコミュニケーションを設定し、効率的で合理的なやり方を社員全員に求める。
私自信が興味深かったのは、
「会社が急成長して上場したら」(つまり成功したら)
「オーナーとの確執が強まり」
退社に至った、という点だった。
「それは双方にとっても不幸なことで、私が3年間で売上を40倍にしたドクター・シーラボはポスト・池本となってから2倍にしかなっていない」
ということだった。
「経営者と資本家の対峙」?
私も外資にあっては本社と、キッチンハウス社の社長職のときは出資していたバイアウト・ファンドと、あるいは売却した後は新オーナーと、などいやというほど味わってきた命題である。
池本さんの特別講義で魅了されたもう2点。
そのプレゼンテーションのスタイル。
秋に100キロマラソンに出走するという、そのストイックなライフ・スタイル。
本日、全講義が終わり、参加者に声をかけてみた。
「皆さん、今日はおもしろかったでしょう?!」
全員が大きな声で答えてくれた。
(これでおもしろくなければどうする?)
続く
(次回は第4講を報告する)